感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
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非常に考えさせられる。ヒンズー教ではカーストは正しいと教えるのであるから、アウトカーストへの暴行・殺人などに罪の意識はない訳だ。勿論それは問題と思うが価値観が違うと正義も180度変わるわけで、何が正しいのか、どうあるべきか改めて深く掘り下げ必要がある。我々は知らず西欧キリスト教的価値観に重きを置いているが、もっと広い視野で考えなければならないと思う・・・2015/07/11
MBs ゆーと
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本を読み進めることがこれほど辛かったのは初めてだ。本書を通して、インドの階級社会がいかに根強く残っているかがわかる。 階級社会を保つために、人々の尊厳や生理的欲求をとことんまで奪い去る現状には悲惨というしか他ない。ただ、このインドの現象を通して人類の性質が浮かび上がっている気がするのはわたしだけだろうか。自分というものは他者がいなければ定義することが難しい。厄介なのは、自尊心を維持するために他者より自分が優れていると思い違いをおこすことにある。2018/01/07
アルクシ・ガイ
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ガンジー、ネルー、インディラというと「何となく聖人」の空気があるが、視点を変えればこの通り。2014/03/22
森永博雄
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衝撃のインド・レポート。残酷きわまりない事例が次々と紹介される。しかし読後感は良い。人が人としての尊厳をもって扱われる未来への希求と歩みが伝わってくるからだ。2012/01/03
もずく酢
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インドの闇がどれほど深いか、考えさせられる。 日本も差別やいじめが多く、改善の余地はあるが、インドの差別には絶望しかないように思える。2017/11/27