内容説明
幕末・明治の日本人は、白人の価値観で世界を蹂躙しようとする欧米列強に屈せず、「士」の精神と和魂洋才の知恵で維新を成し遂げる。これはまさに人類史上の奇跡であった―西洋文明の残忍さを見抜き、アジア諸国が手を結んで正道を進むことを説いた西郷隆盛。いったんは失った樺太を、臥薪嘗胆して富国強兵を期し、日露戦争勝利で奪還した明治政府ほか。歴史漫画の鬼才が、語られなかった他国への善行、誤解された史実に光をあて、今またグローバリズムの暴力にさらされる日本のとるべき道を示す。
目次
第1章 新免武蔵の憲法ちがひ―「日本国憲法」の5W1H
第2章 日韓併合を考えて脱韓論に至るの弁―悪友親しむ者、共に悪名免かるべからず
第3章 日本カラ、フト消えし島―先人の背骨の強さに思い馳せれば…
第4章 八十年目の『南京のハロウィン』―「詐の国」の詭道と「誠の国」の武士道
第5章 鉤十字と日本赤十字と―ポーランド孤児救援などに見る日本の美徳
第6章 霊性と霊界、或いはあの世について「あなたはカメを信じますか?」―先人達のお付き合いのしかた
著者等紹介
黒鉄ヒロシ[クロガネヒロシ]
1945年高知県生まれ。68年「山賊の唄が聞こえる」でデビュー。97年『新選組』で第四三回文藝春秋漫画賞を受賞。98年『坂本龍馬』で第二回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。2002年『赤兵衛』で第四七回小学館漫画賞審査委員特別賞受賞。04年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。