ラストディナー―高齢者医療の現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344912328
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0095

内容説明

「闘病」ではなく「穏やかに過ごす」という本人の選択でその人らしい人生の締めくくりができる。患者と家族が過ごす最後の時間を綴った“8編のストーリー”。

目次

序章 大切な家族に「最期」が見えてきたら…
月曜日のストーリー 寝たきりの状態になっても「阪神タイガース」が生きる力になった患者
火曜日のストーリー 「自分の最期は自分で決める」とタバコを生きがいにした患者
水曜日のストーリー 寝たきり状態から立ちあがり裸足で芝生を踏みしめた患者
木曜日のストーリー 胃ろうを付けながらも、もう一度“お好き焼き”を食べることができた患者
金曜日のストーリー 鼻から栄養を取る寝たきりの状態から食事やトイレでの排泄が可能になった患者
土曜日のストーリー 医療処置を拒否し尊厳死の意思表示をした患者
日曜日のストーリー 安らかな眠りについた患者と家族による最後の写真撮影
記念日のストーリー 家族が集まり一晩を共にしながら“ラストディナー”を実現させた患者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

endoumemo

2
ターミナルケアの成功例の紹介。宗教色がほとんどないのは少し珍しい気がします。事例紹介の側面が強いので、末期医療に携わる人としては励まされて良いかもしれない。他分野の人間としても、「否定から入らないで共感⇨提案とする」「出来ないことが事実か客観的に再判断すべき」あたりの教訓が取れる本。ただ、終末期医療については需要に対して供給は多くない問題があるので、その辺りの克服は課題になりそう。スタッフもかなりの人数にのぼるはずだけど特養よりは経済的に利用しやすいようで、詳しいことが気になる。2017/06/05

84

1
この本にも書かれている通り、実際の医療現場というのは効率重視、利益重視になっているし、それはやむをえないことだと思う。でも、患者本人のためにも、介護をする家族、残される家族のためにも、このような施設が増えていくべきなのだろう。奉仕精神がなせる綺麗事、と思っていたら、「仕事だから出来るのです」という言葉がありハッとした。2018/06/06

maki-w

1
誰もがこの中のストーリーのような選択ができたら良いと思うが、そうできない人が圧倒的な現実がある。それに対して根本解決を目指すような話は出てくるわけではない為、スッキリしない部分がある。 しかし、出てくる方々が素敵な方ばかりだったので、個人の人間性や人間関係を大切に育んできた先には、良い人生や良い終末が訪れるのかもしれないと思う。2017/11/03

松たけ子

0
ダヴィンチで紹介されていて、すぐに予約した本。ホントに理想的な病院。自分もがんばらねばと思わせられた本だった。2017/07/22

Kohei Onitsuka

0
療養病院で実際にあった素晴らしい所を切り取ったストーリーが書かれている。主には看取りについてであり、最期をどう過ごすか、理想的な形があるかもしれない。 ただ、昨今病院経営も危ぶまれる時代に、ここまで丁寧な事ができる余裕があるのだろうかとも思う。2020/03/21

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