内容説明
異常な罪を犯す人と犯さない人との間には大きな隔たりがあるが、異常犯罪者もほかの人々と同じ人間である。私たちの中にも、同じものが潜んでいて、それが表面に出てこないだけなのかもしれない。異常犯罪者とそれ以外の人間とでは、心の基本的な仕組みは同じだ。だが、それがどこかで変わってしまうのだ。精神分析はそのいわば「故障した部分」を探す。異常と正常の違いはどこにある?トラウマ、虐待、DV、多重人格、ストーカー、ロリータ、引きこもり…無意識の世界を覗く技術大公開。
目次
1 無意識の世界にメスを入れる(人間の行動は無意識の支配を受けている;多重人格は自分を守るために生まれた防衛策;コレクターはなぜ男性に多いのか?;罪を犯してしまう人の心はどこが違うのか?)
2 心はこうして壊れていく(最近の若者たちはどうなっているのか;引きこもりはどうして起こるのか;壊れた家庭で育った子どもの心はどうなるのか?;虐待は次世代へと受け継がれてしまうのか;残忍な犯罪を犯すサイコパスも原因は幼児期にある?)
3 ゆがんだ愛・抑圧された性(意外と危ない!?男心・女心の真実;子どものどこに魅せられてしまうのか?;何がストーキングへとかりたてるのか;SMや痴漢の深層心理;なぜDVから逃れられないのか)
4 闇のこころが目覚めたとき(子どもが親に敵意を抱く理由;PTSDとはどういうものなのか? ほか)
著者等紹介
鈴木晶[スズキショウ]
1952年東京生まれ。東京大学文学部卒業。法政大学国際文化学部教授。ユング派の故秋山さと子氏とフロイト派の岸田秀氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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