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内容説明
テロ集団『深淵派』を裏切り、逃亡を続ける元錬金術師カルヴァス。自らの過去を探るため、故郷である大都市“カサネ”に足を踏み入れた彼は、どこか飄然とした「騒がせ屋」の青年・オドと出会う。彼に導かれるように“カサネ”の地下に広がる迷宮へと足を踏み入れたカルヴァスの前に現れたのは、「地下迷宮の番人」と名乗る少女だった…。栗原ちひろが描き出す幻想絵巻―第2幕がここに開演。
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
11月29日生まれ。第三回角川ビーンズ小説大賞(優秀賞)受賞。受賞作を改稿、改題した「オペラ・エテルニタ」にて、2005年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅーま
10
テロ集団『深淵派』を裏切り、自らの過去を探るため故郷である大都市カサネへとやってきた元錬金術師のカルヴァス。そこで出会った自称「騒がせ屋」で<物語>を語り散らすのが趣味の男オドとともにカルヴァスは次々に奇妙な事件に遭遇し…枠の壊れた絵の中の世界で、今度は何が起ころうとしているのか? 今回は生活が困難なレベルの根暗のカルヴァスが主人公、でも得体のしれない突き抜けたバカのオドとのコンビもあやういながらもいい感じで… 「俺の根暗を甘く見た!」カルヴァスさんかわいいです。2013/03/21
むつぞー
6
物語設定というか世界観がよみどころの一つですので、前作から読んでいただかないと判らない話になります。 その世界観の上に「物語」というモチーフを加えて、新たな世界を作り出しています。 そして今回主役となるのは前作で敵役だったカルヴァス。 暗くって理屈っぽい彼に主役?と思ってましたが、いや~いいかも。 要はするに根が真面目だからこそ、こうならなってしまうのかもしれません。 世界観がよみどころは変わらないので、ネタに触れずに感想を書くのがとても難しいです…。2010/04/22
ユイ
4
ここまで根暗を強気にしている人も珍しい。2012/01/31
のいじぃ
3
読了。前作同様、本の外から俯瞰「させられている」錯覚に陥る。そういう意味ではとても優秀に作り上げられた閉ざされた世界。しかし、取り立てて何の不都合もない自分たちの「絵」に絶望するカルヴァス寄りの気持ちになる読者はどれぐらいいるのだろう。それも貫くわけでもなく、今回はぐるぐる回りながらも勝手に折り合いをつけてしまった。フラーメアの存在が薄かったのもやや不満が残るが、結局、この物語はどこへ向かいたいのか、ここまで広げる必要があったのか分からないままだった。2013/01/07
末森咲夜
3
「俺の根暗を甘く見た」は名言だなぁ…。世界観が独特で面白かったです。ファンタジーなんだけど、イカイが出した結論はリアルだったなぁ。2011/05/25




