幻冬舎文庫<br> 快楽は重箱のスミに

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幻冬舎文庫
快楽は重箱のスミに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344400672
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

大きな「獲物」を狙う耳アカ取り、なるべくたくさんの面積がいっぺんに取れるようそーっとはがしていく日焼け後の「皮剥き」、「苦労好き」な日本人に達成感を与えてくれるカニ食い…。身近にありつつなんだかセコい、人知れず楽しみたい日本人ならではの快楽。ハマれば二度と抜け出せない禁断の「気持ちいい」エッセイ集。

目次

第1章 肉体から得る快楽(抜け毛―自己愛、死体愛、マゾヒズム;睫毛―つまみ出した時に感じる小さな感謝;やけた皮膚―夏の終わりのライトな脱皮 ほか)
第2章 他者から得る快楽(シャンプー―美容院で落ちてしまう、かりそめの恋;猫―じらされたくて;猫の舌―せわしなく動くピンク色の剣山 ほか)
第3章 食べ物から得る快楽(生卵―膜を破る瞬間に感じる、ちょっとした罪悪感;ゼリー―舌を包むぬめりと冷気;カニ―苦労して達成するプロセスは人生の縮図 ほか)
第4章 行為から得る快楽(小銭で支払う―消費税導入がもたらした精神的高揚;包丁を使う―残酷の向こう側にある爽快感;単純作業―イケナイと思っても止められない手 ほか)

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京都生まれ。コラムニスト。高校在学中から雑誌でコラム連載を始める。立教大学卒業後、広告代理店勤務を経て、フリーに。著書に『煩悩カフェ』(小社刊)、『少子』『観光の哀しみ』『ごはんの法則』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

33
鉄道エッセイで好感をいだいた著者。タイトルを見ただけで即購入したが、読んでみて刺激的な内容に驚いた。「地下旅!」では受け身な姿が飄々として良かったが、本書ではエロティックなまでの赤裸々な快楽の求め方を語る著者の、また別の面を見た思いがしてたいへん宜しい。男の作家が書いたようにも感じたりするのだが、女性がここまでぶっちゃけるからこその清々しいエロさが出るのではないかと思えた。2014/06/22

赤い肉球

26
同世代、ということで、勝手に親近感を感じる酒井さん、面白かったです。アルミパック飲料のところで、服についてしまった醤油の染みを、チューチューと吸う人が居るってとこにびっくり。そんな人、私だけだと思ってた!友達なんかと食事をしてるときならできないけど、独りの時にやらかしてしまったら、迷いもなくする行為でありますf(^_^;。そんな、人には言えないような事がさらりと書いてあって、何度も頷きながら読み終えたのでした。2016/05/27

Keystone

5
快楽がテーマのエッセイ。下品過ぎて共感できないのもいくつかありましたが、コンニャクゼリーとうどんのお風呂に入ってみたい気持ちはすごくよく分かる!やっぱり酒井さんの想像力はすごいなあと感心しました。2012/10/12

かめかめ

4
「負け犬の遠吠え」でおなじみの酒井順子さんの本です。いやーおもしろいですね。もともと酒井順子さんの大ファンだったけれど、こんなにセクシーで微細な描写を、いとも簡単にされるのですね。一度お会いしてみたいものです。2007/05/23

ぴかりん

4
主に、非常に個人的な快楽の話が多く、共感できるものは少なかったのですが、その表現力は秀逸。仕事の合間とかで気分転換に読むにはよいです。2012/12/16

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