老いた親を愛せますか?―それでも介護はやってくる

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老いた親を愛せますか?―それでも介護はやってくる

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344028678
  • NDC分類 598.4
  • Cコード C0095

内容説明

私たちにとって幸福とは何か?動けなくなり、意識をなくしてしまった時に、なお生きる意味を見出すことができるのだろうか?ベストセラー『嫌われる勇気』・アドラー心理学の第一人者が、ありのままの家族の関係を提言。

目次

第1章 父と母が教えてくれた「人生の意味」(「あの子がすることはすべて正しい」と味方してくれた母;倒れた母から学んだ「生きる意味」 ほか)
第2章 ありのままを受け入れる(ありのままを受け入れる勇気;父の脳裏から消えることのない戦争への怒り ほか)
第3章 老いた親とよい関係を築く(子どもが親を幸福にすることはできない;親がしたいことを子どもが止めてはいけない ほか)
終章 「いま、ここ」を楽しんで生きる(人生を効率的に生きることに意味はない;「余生」を考えて生き方を変える必要はない ほか)

著者等紹介

岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。現在、明治東洋医学院専門学校教員養成学科、柔整学科(教育心理学、臨床心理学)、京都聖カタリナ高等学校看護専攻科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

113
タイトルに惹かれたのだが私が思っていたのとは少し違った。作者と多少疎遠だった親(特に父親)との実体験からの内容だった。がいくつも頷けて幾つもそうありたいと思う自分がいる。これから私にも来るであろう親(母と姑)の介護。特に自分の母の事は切ない。以前の母では無いことを受け入れるのが肝心なんだなぁ。今、母は叱ってばかりの鬼娘に「ありがとう」と必ず言う。私が勝手にやっている事なのだから言われたくはない、と思う私は天の邪鬼なのだろう(汗)どんなに心を尽くしても多分後悔はするなぁ。その日がいつか来る・・2017/03/28

むつこ

30
アドラー心理学はわかりにくいけれど、この本はとても読みやすかった。49歳の母が、父親は84歳で亡くなった。言葉の端々に不仲だったことが伝わってくるがやさしい文章が身に染みる。父親の介護中、机に向かって仕事をしている作者が「寝てるばかりで居なくてもいいのでは?」の問いに「いるだけで安心して眠れる」と答える。それでいいんだなと思えた。2021/07/12

Atsushi

28
年老いていく親の姿を見るのはやはり悲しい。昭和一桁生まれの父は、傘寿を迎えてもなお矍鑠としていた。それが、2年程前から少しずつ様子がおかしくなった。「愛せますか」と著者は問いかける。答は論を俟たないが、伝え方が難しい。できるだけ近くで寄り添っていきたいと思う。2020/03/02

なにょう

25
最近、考えてたことてかぶる。昔のはつらつとした親はどっか行った。老いは確かに進行する。言葉の不明瞭な親、運転も出来なくなる。果ては、私たち家族も認識出来なくなるかも。凄くこわい。でも、昔の親はどっか行った。今の目の前の親を受け入れてなるたけ楽しく平穏にやって行くしかない。美味しい物食べたり、どっか連れてってあげたり。別に何もしてあげられないって自分を責めないで。一緒にいるだけでいいのだ。後で後悔しないように。★内容はいいけど、文章はもう少し推敲した方が良かったと思う。ちょっと読みにくい。2017/03/06

アオイトリ

24
アドラーの第一人者、岸見先生ご自身の介護経験談。特に父との関係に苦労してきた著者に共感しきり。「自分が正しくて相手が間違っていると思えば権力争いになる。解決するためには降りるしかない」う、イタイ。「親に感謝してほしいと思うことはほめられないと適切に行動しない子どもと同じ」えっ…。横っ面を叩かれた気分だけど、自分を無駄に消費しない考え方としては有効なのかな。2022/09/14

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