内容説明
“うちの子はダメだ”“できが悪くて困る”と悩む母親が多い。しかし、私の見るところ“ダメ”なのは、あくまで偏差値で測れる部分にしかすぎない場合がほとんどだ。問題は、このように偏差値を重視していると、わが子に秀れた“能力”があるのを見逃し、その能力を伸ばすチャンスをつぶしてしまいかねないことである。じつは、そうした能力を伸ばして個性値を高めることは、偏差値を高めるよりずっとだいじなのだ。私はそのことを強く訴えたい。
目次
偏差値から個性値へ
わが子をもっと信頼してやれ―子どもの“能力”を過小評価して、せっかくの伸びる芽をつんでいないか
世間の尺度で、わが子を測るな―子どもを偏差値の枠にはめようとして、すぐれた潜在能力を見逃していないか
わが子の“失敗”を見守ってやれ―子どもを安全なコースに乗せようとして、意欲・気力を奪っていないか
生活のケジメだけはつけさせよ―子どもの受験を心配するあまり、もっともだいじなことを忘れてはいないか