出版社内容情報
父と一緒にニュージーランドのミルフォードトラックを旅することになって喜びをかくせない、千沙。しかし、そこには、来るはずのない邪魔者もいた。父の友だちの息子だという小学生の男の子も一緒だったのだ。揺れ動く少女と少年の心の動きを自然たっぷりの背景の中で、みずみずしく描いた作品。 小学校高学年~中学生
内容説明
わたしは、“父”とふたりだけで、“太古の森”、ミルフォードトラックにいきたかった。それなのに…。こんなことになるなら、いきたくなかった。自分をとりもどせる場所で、自分をとりもどすために、わたしは、ただまっすぐに歩く。
著者等紹介
三輪裕子[ミワヒロコ]
1951年、東京生まれ。『ぼくらの夏は山小屋で』で講談社児童文学新人賞受賞。『パパさんの庭』で野間児童文芸賞受賞。日本児童文学者協会会員
川村みづえ[カワムラミズエ]
東京生まれ。女子美術大学芸術学部卒業。株式会社レナウン宣伝部入社。レナウンTVCF「イエイエ」「ワンサカ娘」などでADC賞・ACC賞グランプリ受賞。その後、フリーランスとなり、広告関係、雑誌、新聞連載で活躍中。個展も多数開いている。TIS会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうしるばうま
1
森を歩くことで、自分を見つめられる。ほんとに身近でありそうなことで、納得できる話でした。2016/02/10
suiu
0
物語は親の離婚やいじめをテーマにしていて読みやすいが、もう少しニュージーランドでの出来事やタイトルでもある太古の森について詳細に書かれていたらもっと引き込まれると思った。 もう100ページくらい厚くてもよい。2015/02/06
森乃あさ
0
いじめが描かれているが、この主人公は とても強い。この本は、いじめを受けて いる子たちへのエールでもある気がする。 そしてこの作品は、ニュージーランドでの千沙と 直人、千沙のいじめ、家族、3つのテーマが ある。それを千沙の心の動きに合わせて丁寧に 描いている。 家族関係はきっとこのままでいくだろうなという 感じがするが、直人のこれから、親友だった夏美の 気持ちが知りたい。 2013/12/27
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