内容説明
「公法・私法二元論」の克服を目標に学究の道に入った行政法研究者が、わが国行政行為論を解明する研究へと突き進んでゆく軌跡を辿る論文集。公権力概念の解明にとりつかれ、研究を重ねてきた著者の刺激的な論文の集大成であり、研究者必携の書である。
目次
第1部 行政行為と公権力の概念(方法論としての行政行為概念;抗告訴訟制度と行政行為の無効;行政行為の無効と取消の区別について;公権力の行使と仮処分の排除)
第2部 行政主体と公権力の概念(行政主体論―行政権、行政権の主体、行政主体;行政主体概念の両義性―法律の留保論に留意して)
第3部 行政法と公権力の観念(わが国行政法学における「公権力」観念についての一考察;公権力の観念と法律の留保;行政法と二つの「行政」法関係;行政法の基礎概念と行政法解釈学―行政主体概念を手がかりに)
著者等紹介
岡田雅夫[オカダマサオ]
1947年三重県生まれ。1970年大阪大学法学部卒業。1972年大阪大学大学院法学研究科修士課程修了。1974年岡山大学法文学部助手。1975年同講師。1978年同助教授。1980年岡山大学法学部助教授。1985年同教授。2000年岡山大学法学部長。2004年岡山大学大学院法務研究科長。現在、岡山大学理事・副学長(2005年より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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