出もどり家族

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334923655
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

借金まみれの妻の実家と愛人、将来が心配な息子たち。何もかも捨てて新しい生活を始めた男の心に去来したものは―金に、女に、家族に疲れた中年の冒険。

著者等紹介

ねじめ正一[ネジメショウイチ]
1948(昭和23)年、東京の高円寺に生まれる。’81年、処女詩集『ふ』で詩の芥川賞と言われる「H氏賞」を受賞。’89年、『高円寺純情商店街』で直木賞受賞。市井の人々の日常を、優しさあふれる筆致で描いた作風で人気を博する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユカリ

3
民芸店主のねじめさん、奥さんの実家の借金が膨れ上がり夜逃げ寸前に!ヒトハダ脱ごうとするが、次から次へと災難が降りかかり…。橋田ドラマのような軽快なテンポと身に詰まされる現実味のあるセリフ。なんて寛容な旦那さん!と思ったら、実は裏があったのね。主人公がねじめハジメなんて、限りなくフィクションと思い込んでしまいそう。裏表紙のねじめさん、自転車こいでいますよ。しかし、女性は真面目できっちり理論的より抜けてるくらいがかわいいのでしょうか?2018/10/07

こたつねこ

3
主人公とその周り(奥さんと娘を除く)にずっとイライラした 最後も「何いろいろあったけどこの先みんな幸せ」みたいに終わろうとしてんの? 今まで「結末が重い、救いの無いのはイヤ、お話の中ぐらいはハッピーエンドで」と思っていたので、そんな感想が出てきた事に自分でびっくり2015/07/12

めぐみ

3
最初は、「ネジメ」という登場人物や阿佐ヶ谷が出て来るので、ねじめ氏本人の告白本かと思った。 ネジメ氏の一人称で書かれた本書は、すべての問題から目をそらして生きてきた五十歳の男性の心の移ろいの物語である。 子どもたちはパラサイトシングル。妻の実家の借金問題。自らもサラ金で借金し、愛人に逃げられ、そのすべてが妻にばれたあと、屋久島に逃げるが最後は逃げてばかりいた自分の人生を振り返り、きちんと妻に謝ろうと決心し、彼女の元へ帰ってきたところで物語は終わっている。さて、彼の人生がその後どうなったかは、読者の主人公へ2013/04/16

とろろ

2
読みやすく、なかなか面白かった。ドラマになりそうな作品だった。しかし借金と嘘は重ねるものじゃないな、と思う。そして最後、屋久島から家族の元に戻ってきたネジメにちょっとジーンとした。2012/11/19

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