出版社内容情報
航空自衛隊小松基地所属のパイロットが訓練中、正体不明機に急襲され隊員2名が拉致された。世界を巻き込む驚愕の事件の真相とは!?
内容説明
航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF‐15パイロットの森近は、訓練中に不明機の急襲を受ける。何とか空域を脱出した森近だが、同僚の深浦と安田の機体は撃墜され、行方不明となる。二人は目を覚ますと、独立国家樹立を目指す“ラースランド”が保有する最新兵器“クラーケン”の中に拘束されていた…。一方、森近は“クラーケン”捜索艦隊に派遣される。さらにリムパックによる作戦“ディープ・ライジング”によって、“クラーケン”を追い詰めていくのだが…。
著者等紹介
福田和代[フクダカズヨ]
1967年、兵庫県神戸市生まれ。神戸大学工学部卒。2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
210
福田 和代は、新作中心に読んでいる作家です。著者の得意分野、21世紀のノアの箱舟と設定は、面白い感じでスタートしたのですが、大きな盛り上がりがなく、最後は失速しました。同じテーマで、トム・クランシーが書いていたら、もっと楽しめると思います。 2020/07/06
utinopoti27
158
【手に汗握る怒涛のミリタリー小説】と帯にある。ラースランドと名乗る集団が、最新鋭の潜水艦「クラーケン」を擁し、国家として認めるよう国際社会に要求。人質を取られた米・日・豪の3国は共同でクラーケン包囲網を敷くのだが・・。冒頭で、航空自衛隊の模擬空中戦に突如乱入した国籍不明機が、いきなり攻撃を仕掛けてくる場面があるが、【手に汗握る】のはほぼこのシーンだけ。あとは思わせぶりなダラダラとした展開がひたすら歯がゆい。読み物として悪くはないが、ハイテク兵器を駆使した怒涛の近代戦を期待していると、物足りないかもしれない2020/11/16
ゆみねこ
84
訓練中のF15戦闘機が不明機に襲撃され、撃墜された。パイロット2名は機体から脱出し目覚めた時には謎の組織の潜水艦の中にいた。独立国家ラースランドを名乗る組織、彼らの真の目的。終盤のハラハラドキドキ、一気に読了。しかし、あのラストは…。2020/07/03
いたろう
75
鹿島灘沖で訓練中の自衛隊機が、正体不明の戦闘機の襲撃を受けて撃墜され、パイロット2名が拉致された。一体、彼らはどこから来たのか。彼らの目的は何か。戦闘機を発進させた謎の母艦に、化け物<クラーケン>という名前を付け、行方を追う多国籍軍。<クラーケン>が繰り出す、まだ実用化されていないはずの軍事技術の驚き。果たして、<クラーケン>の正体は何か。そして、拉致されたパイロットは? 終盤は、まさに手に汗握る展開だが、福田さんお得意のミリタリーアクションに留まらず、背景に、世界に対する強烈なメッセージか含まれている。2020/07/26
ユザキ部長
55
違ってたらごめんなさい。なんか松岡さんの千里眼シリーズで似たような話があったような。しかし彼らはどんだけの資産があるんだ?2022/08/08