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内容説明
弱肉強食の戦国時代においては、仮に戦で勝ったとしても、甚大な被害を被れば、次なる敵に敗北してしまう。ならばいかに少ない被害で勝利するか?「戦わずして人の兵を屈するは善の善なり」という孫子の兵法が戦の極意となった世で、戦国大名の作戦参謀として活躍した軍師たちは、いかにして名軍師となったのか?“井沢史観”で迫る。
目次
序章 軍師とは何か
第1章 架空の人物とされていた軍師・山本勘助登場
第2章 戦国史上最強の軍師・竹中半兵衛登場
第3章 織田信長に軍師がいなかったのはなぜなのか
第4章 石田三成と黒田官兵衛の「関ヶ原の戦い」
第5章 家康に公然と噛みついた直江兼続
第6章 源義経に始まり、大村益次郎、高杉晋作へと続く日本の軍師
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。TBSに入社、報道局の記者だった1980年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。1985年にTBSを退社、作家活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
33
ネットは便利なもので、こんなシリーズがあったことを知らずに1巻を買おうとしたら再度購入製品になると注意がでた。読メを検索したら2019年9月に第2巻を読んでおり、なるほどあのシリーズねと思い当って3巻を読む。軍師・山本勘助は実在したか、あるいはもっと以前に「軍師」とは何か。それなりに面白い話ですが、既読感もいっぱい。井沢本は基本的に一つの考えに貫かれているのでそれも当然でしょう。江戸時代の軍学は戦がなくなったから必要になった。軍師を体系的に教育しはじめたのがドイツ参謀本部、その流れに近代軍参謀。成程。2021/03/17
すうさん
5
武田信玄に仕えた山本勘助、豊臣秀吉に仕えた竹中半兵衛、黒田官兵衛、そして上杉景勝の直江兼続。戦国の世で勝ち抜くため三国志の諸葛孔明のような役割を担っていた。しかし当時軍師という役職はなかったし影の存在だったのだが、歴史のターニングポイントを学ぶと彼らの影響力が浮き彫りになる。乱世には軍事的センスとともに政治的センスも必要。その両方を持ち合わせていたのが織田信長で政治的センスのなかった源義経は天才的軍事センスを持ちながら頼朝に追われることになった。世の中は勝ち残ることと勝てなくとも生き残ることは少し異なる。2019/12/05
tdyskd
0
織田信長の奥さんを通称「濃姫」といっているが、これは美濃国から来た姫様という意味だったとは知らなかった。2022/07/19