内容説明
大日朝日銀行広報グループにかかった一本の電話。暴力団がからんだ不正融資の告発だった。電話を受けた峰岸貴之は、反社会的取引解消の特別任務を命ぜられた。合併再編によって生まれたメガバンクの派閥争いに振り回されながら、峰岸が「巨悪」に挑む!実際に広報部員として不祥事に対応した著者が、正義感溢れる中堅バンカーの奮闘を描いた意欲作!
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行し、人事部や広報部、各支店長を歴任。’97年の第一勧銀総会屋事件では解決に尽力。事件を材にした映画「金融腐蝕列島 呪縛」のモデルになった。銀行業務の傍ら、2002年に『非情銀行』で作家デビュー。’03年に銀行を辞め、執筆に専念。テレビ・コメンテーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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達ちゃん
35
経験者の江上さんらしく、さすがにリアルなストーリーで引き込まれました。この後どうなるかも気になりますが、スカッと読了です。2020/07/01
sg
11
38年振りに読書・・・の一発目はこれでいいしょ。中々のやられたらやり返す感。窓口業務に携わるハイスペックな女子は登場しないぜ男子達!良くも悪くも金金金。俺には真似できないマネーゲーム。36年振りの読書には中々な専門用語、けど読み易いんじゃね?半沢あんたは登場しないな何故かな・・・作者が違った・・・俺まだまだだな。トゥン♡2020/08/15
shonborism
1
著者の銀行員時代に経験した事件がきっかけと思われる、不正融資事件を巡る広報部員の戦い。現実でもここまでやりたかったんだろうなあ。2019/11/24
ぱーぷる
0
銀行合併再編による派閥争い、お互いの足を引っ張りあう。過去の不正を暴いていく。そんな銀行の体質を変えたいと隊上がる正義感ある銀行員、精神的に強くなければ逆につぶされてしまうような世界を見た。興味深いストーリ。2020/04/28