内容説明
幼少より慈しみ育ててくれた組織のボスを射殺し、海外逃亡をはかる無軌道な青年(「ゴウイング・マイ・ウェイ」)、市民や学生のデモ隊が街にあふれ騒然とする中、外相の首を狙う孤独なテロリスト(「陽光の下、若者は死ぬ」)など、強烈なジャズ・ビートをバックに描く反抗的、反俗的な青春群像!和製ハードボイルド小説のパイオニアとして名高い著者の傑作短編集!!
著者等紹介
河野典生[コウノテンセイ]
1935年高知市生まれ。十代より戯曲、詩、幻想小説等を書き、明治大学在学中にはアルバイトで民放局の放送劇を執筆し、交遊のあった寺山修司らと前衛劇運動を始める。テレビや演劇の仕事のかたわら、’59年には短編「ゴウイング・マイ・ウェイ」が「宝石」の懸賞に入選。’61年「狂熱のデュエット」が映画化(『狂熱の季節』)、日本ヌーベル・バーグとして注目される。’64年『殺意という名の家畜』で日本推理作家協会賞受賞。作品はミステリーにとどまらず、SFやファンタジー、ジャズのエッセイなど多岐にわたる。2012年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まんだよつお
4
60年代に発表された初期短編を集めたオリジナル作品集。50年以上も前の作品なので、ストーリー展開や文章表現に古めかしさを感じずにはいられない。内容もハードボイルド小説と言うよりは、破滅に向かってひた走る若者の生態を描いたピカレスク小説、風俗小説、青春小説といった感じだ。すべての作品に共通している要素が、ジャズと新宿と戦争体験。発表順に並んだ短編を読み終えて驚かされるのは、目を見張るほどの小説家としての成長ぶり。わずか2,3年の間で文章はこなれ、構成はしっかりとし、人物設定も描写も格段の進歩を遂げている。 2020/02/06
渋谷英男
0
わからない。読まないほうがよかった。☆02023/09/05
ptyx
0
★★★2019/09/11