光文社文庫
ストーミー・ガール―サキソフォンに棲む狐〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 468p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334774264
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



田中啓文[タナカ ヒロフミ]

内容説明

吹奏楽部を辞めた典子は、メンバーを募集していたジャズ・バンドに加わることに。夜の街・新宿で、プロ奏者たちの刺激的な演奏に出会い、練習にのめり込んでいく。そこに典子のアルトサックスの来歴と、父親の死の真相を知る人物が現れて、運命は大きく動き出す―。少女が悩み、傷つきながらも、自分の音楽を見出すために駆け抜ける本格ジャズ青春小説、完結編。

著者等紹介

田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪生まれ。’93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、ジャズミステリ短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」、’16年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」でそれぞれ第33、第47回星雲賞日本短編部門、’09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本匠

12
ストーリーを終わらせるのは凄く大変な事。この本は激しく力技だし、とても無理があるのだけれど、とても面白かった。音楽がある風景がとてもよかった。小説にしても、漫画にしても音はならない。そこに、どのように音を鳴らせるかはとても大切なこと。森脇真末味の「おんなのこ物語」で無音の音を見たような感じを少し感じたというのは言い過ぎ?2017/02/16

トリプルアクセル

9
1巻のラストの場面から始まるので、1巻は必読。ミステリ要素が薄まったおかげで、1巻よりも良くなったように感じた。青春小説としても音楽小説としても本当に素晴らしい作品だった。2017/12/27

うさぎや

9
2巻、でもって完結編。吹奏楽部を辞め、ジャズにのめりこみ、プロを目指すまでになる典子の成長ぶりがすさまじい。でもって両親の過去に関わる謎エピソードも壮絶。なんというかタイトル通り「嵐」のような物語だった。2017/02/21

Yummy

6
1巻と比べて段違いに面白くなり、夢中で読んだ。1巻のような短編ミステリー風ではなくなり、ストーリーがどんどん広がり、次が気になって終わるのがもったいない、そんな読書の楽しみに浸れた。音楽、ジャズのことが深く知れるのもとても楽しく、主人公がジャズの世界で悩みながらどんどん成長していくのが良かった。最後の謎解きも壮大で楽しかった。2017/04/24

長老みさわ/dutch

4
サキソフォンのベルに人語を話せる狐が棲んでいるという時点でファンタジーなんだけれど、主人公がコルトレーンやロリンズの音源を聴いて、耳コピで譜面を起こして何回か練習したら暗譜で吹けちゃうという天才少女っぷりがすごすぎて、音楽と新宿を忌み嫌う母親にまつわる陳腐なサイドストーリーもどうでもよくなる感じ(笑)大映テレビ推奨(^^2017/07/04

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