内容説明
愛するわが子に先立たれた。最愛の人を亡くした。その悲しみを治す薬はありません。けれども、歳月が薬になる。時間がこころの傷を癒やしてくれる。それを「日にち薬」と言います。みちのく天台寺で開かれる「あおぞら説法」。境内を訪れた老若男女は、寂聴さんのひと言ひと言に耳を傾けます。つらいのはあなただけじゃない。こころが軽くなる言葉が詰まった一冊。
目次
第1話 申し分のない生活をしてもなぜ虚しく感じるのでしょう
第2話 夫婦とは縁なのです。添い遂げてこそ美しい
第3話 美しい、幸せなボケ方もあります
第4話 女の理想の死に方ってわかりますか
第5話 長生きとは、愛する人との死別を繰り返すことなのです
第6話 人を殺すなかれ、殺させるなかれ
第7話 お母さん、大切なのは世間体より子供の人生よ
第8話 大切なのはあなた自身。人を恨むのはおよしなさい
第9話 仏教の教えは許すこと。やさしいということは、もう仏様の心です
第10話 今日は、私の法名の由来をお話しいたしましょう
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。’57年、『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年、『田村俊子』で田村俊子賞受賞。’63年、『夏の終り』で女流文学賞受賞。’73年、平泉中尊寺にて得度・受戒。その後、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、『白道』で芸術選奨文部大臣賞。『場所』で野間文芸賞、NHK放送文化賞など次々と受賞。2006年、文化勲章受章。歌舞伎、能、狂言、オペラの台本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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