光文社文庫
再建―吉原裏同心〈12〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334747503
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

仮宅明け間近の吉原に、二人の遍路が野地蔵を置いた。先の大火で死んだ姉(女郎)の供養だという。だが、死んだはずの女郎を江ノ島で見たという男が現れた。足抜か?神守幹次郎は、会所の頭取の命で番方の仙右衛門と共に現地へ赴き、女郎に連れ添う居合いの達人と対決する。決着をつけ江戸に戻ってきた幹次郎を、新たな事件が待ち受けていた。シリーズ第十二弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説『密命』シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
今回はいよいよ吉原が再建されてということなのですが、二人の遊女が足抜けをしようとしていろいろ画策する物語で楽しめます。二人の遊女の代わりに将来は太夫をはれそうなかむろ、ともう一人が入ってきます。また会所にいる副主人公のような人物と幼馴染の恋の行方を描いています。さらに松平定信の政策が吉原にものしかかってくるようです。2017/11/01

kinupon

64
いよいよ吉原が再建になり、ホームグランドに帰ってきました。またぞろいろいろな問題が出てきて大変ですね。2018/05/14

冴子

41
これまでは同情される側が多かった花魁や遊女が、悪女だったパターンが二つ。当時から為替を組んで遠方へ送るシステムがあったなんてビックリ。ぶじ仮宅から吉原へ戻ったので、またどんな災いが幹次郎に降りかかるか、次巻を楽しみに。2016/11/11

よむヨム@book

25
★★★☆☆ 星3つ じい様と孫娘が、吉原の大火で亡くなった花魁の供養にと野地蔵を置いていった。 しかし、その花魁は生きているという情報が入る。 足抜、それとも.....。 一体、どういうことなのか? 幹次郎と番方仙右衛門が、探索する。 今回は、遊女の汚い面をみせた話だった。 ちょっとスッキリする話ではないが、 その反面、甚吉や早蔵の落ち着き場所も決まり、仙右衛門のめでたい話も有り、余り気持ちが暗くなることもなかった。2022/09/09

文庫フリーク@灯れ松明の火

21
『この猪口紅、最初に・・そなた様に』灯女どのには申し訳ないが粋です、薄墨太夫。お蝶・鉄次の格子越しの三三九度も粋でした。逆に不粋さが嬉しいのが番方・仙右衛門のお芳への不器用な接し方。尻を叩いた(笑)玉藻さんに拍手!自ら苦界へ飛び込んだおもよ・複雑なえにしで、身を苦界に沈めざるを得なかったおみよ・新たに山口巴屋に加わった早蔵、そして甚吉と先々が実に楽しみ。狩りシリーズではお馴染みの鳥越の弾左衛門まで登場して(笑)時間が有れば故・隆慶一郎氏の『かくれさと苦界行』『吉原御免状』を読み返したいなぁ。2010/05/09

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