内容説明
ふとした気の迷いから先物取引に手を出し、家族も仕事も無くして木崎耕平。居場所もなくした耕平の目の前に現れた男・尾形は、彼に偽装結婚を持ちかける。話に乗った耕平は、モンゴルへ。偽装結婚の相手・ダワのひたむきな姿に次第に自分の中の何かを取り戻していく耕平だったが、マフィアの抗争に巻き込まれ、ダワたちと共に極限の逃避行に身を置くことになる。
著者等紹介
盛田隆二[モリタリュウジ]
1954年東京生まれ。’85年「夜よりも長い夢」で、「早稲田文学」新人賞入選。「ぴあ」の編集者を経て、’96年より作家専業。恋愛小説を中心に男女の切ない思いを描き、リアリズムの名手として評価は高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆい
7
タイトルに惹かれて読んでみました。スピード感があるやさぐれた物語です。なんか、80年代の映画のような。かすれた夜の空気にバチバチっとネオンが瞬く雰囲気、そして蒸し暑い。すごく味わってみたい湿っぽさと、決して足を踏み入れてはいけない空恐ろしさを感じました。結局要領なのか〜??2016/06/06
シュウ
3
ひとつひとつは結局連鎖して、そしてその後どうなるのか、、と。2016/05/08
スナフキン
2
面白かった!スピード感があって展開が早く分かりやすいので読みやすい。読んだあとは特別何も残らないけど悪くない作品でした。2017/10/07
tenma
2
半端だなぁ。これじゃ、売れない。▼結局、何も解決されない。主人公の置かれている状況も、それを取り巻く社会の閉塞感も。▼抜群の文章力があっても、構成に問題があると、結局、何も残らない。話の細かい設定や細部の書き込みは相変わらず上手いし、相手のちょっとした表情の変化を主人公の心に反映させるのも上手いのに。。。勿体無い。。。2010/05/24
ぱんだぁ~
1
スピード感があっておもしろかったのに、最後が残念な感じでした。2018/02/13