内容説明
築二十年、五十世帯のマンションに建替え計画が持ち上がった。管理組合副理事長のやり手営業マン・山上は、あるもくろみから推進派の急先鋒。猫と暮らす独身ＯＬ・恭子や、家族の想い出と生きたい独り暮らしの老女・貞子らは反対派。住民同士の攻防戦は、それぞれの家庭の事情を明らかにしていく。現実的な社会問題と、根幹となる人間を活写する意欲作。
著者等紹介
江波戸哲夫［エバトテツオ］
１９４６年東京生まれ。銀行員、編集者を経て、８３年より作家活動を始める
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感想・レビュー
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雨音-amane-
3
築20年のマンションに持ち上がった建替え問題。それをうまい事使って会社での地位を上げたい男、まだ修繕で間に合わせたい独身女性、生い先短いからと費用諸々に拒絶反応の独居老女。お金の事に加え気持ちの問題も絡んで住人の様々な思惑が交差する。20年以上前に書かれた小説だったけれど、この問題は今も変わらずあるのだろう。お金の事になると急に態度が変わるのは自分にもある事なのに人の行動は下品に見えてしまったり。あと30年もすれば私も当事者。不安になってもどうしようもないけどできるだけ先延ばしにしたい案件。2019/04/02
SGM
2
★★☆☆☆面白くないことはないけど、暇なときに読むくらいでいいかな。2015/09/21
kashimacchi
2
老朽化したマンション、特に大規模なマンションは今後 建て替えが進むのか考えた。いろんな入居者がいるからね・・2012/07/31
