内容説明
浅見光彦の友人、松田将明は、上司の勧めで山口・宇部に住む女性と見合いをすることになった。列車で萩へ向かう途中に見かけた赤い傘をさす女性に心惹かれ、彼女の佇む場所を訪れたところ、そこには萩焼のアクセサリーが落とされていた。この購入者の元美祢市会議員が、遺体となって発見される!赤い傘の女性とは何者なのか?被害者に取り沙汰される複雑な人間関係や公共事業の問題―松田は山口に取材に来ていた浅見とともに、萩、美祢、防府、長門を駆け巡り、真相に肉迫するが!!
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。コピーライター、テレビCF制作会社経営を経て、1980年『死者の木霊』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kabeo
4
浅見光彦の友人、松田将明が見合い相手に会いに行く途中で電車から見ていた女性が気になり下車してその場所に戻り女性を探しに行く向かうという展開で、松田の軽さが気になりましたが、それが見合い相手の八木康子さんだったというわけで、二人は上手くいきそうで良かったですね。光彦にも松田のような割り切りと素直さが必要だと感じました。同じ山口県で別の事件に絡んでいる光彦が途中から合流するという流れで、同時に進行している『汚れちまった道』も早く読まなくてはなりませんね。原麻野香さんはそちらの作品のヒロイン?2017/05/02
ユキ
2
『汚れちまった道』の対になるような浅見の友人松田視点の本作。併せて読むとより面白い。今後また松田さんと一緒に事件を解決する作品があってもいいな。2014/07/01
きつこ
1
浅見さんの親友からの視点の事件。最近浅見さんが超人化されすぎててちょっと冷める。 頼りない感じなのにすごいっていうのが売りだったのに、最近ははじめから生意気な若者に見えることも多く。 浅見さんの年齢を越えたせいでしょうか(^_^)2015/12/01
如雨露屋
1
萩往環ピクソンに参加したいです!2014/09/20
あすたりすく @本の虫
0
地元が舞台ということで読んでみました。作品中で舞台となる様々な場所を思い起こしながら読みました。事件の真相、展開はややあっさりめですが、作品の世界にのめり込むことができました。ただ地元民の立場から言わせると、登場人物の山口弁がやや強いように感じます。同時に執筆された『汚れちまった道』も読んでみたいです。2014/09/06