光文社新書<br> 恋する西洋美術史

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光文社新書
恋する西洋美術史

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  • サイズ 新書判/ページ数 300p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034870
  • NDC分類 702.3
  • Cコード C0271

内容説明

恋愛―それは人類の長い歴史を通じて、私たちの人生にとって常に重要なものであり続けた。画家たちの恋愛事情、奔放な性的エピソードに溢れた神話、人類の恋愛の諸相を捉えた、新しい角度からの西洋美術史。

目次

第1章 恋する画家たち
第2章 愛の神話
第3章 愛のかけひき
第4章 結婚―誓われた愛
第5章 秘められた愛
第6章 禁じられた愛
第7章 愛の終わり

著者等紹介

池上英洋[イケガミヒデヒロ]
1967年広島県生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門は西洋美術史。現在、恵泉女学園大学准教授。レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、中世からバロック時代の芸術の分析を通じて、社会構造や思想背景を明らかにする方法に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カナン

48
ひたむきな愛に辿り着いたルノワールと性欲のままに生きたピカソ。画家の生き様に始まり、強姦魔のゼウス、世界一のストーカーアポロン、調子に乗るクピド、妻がいるのにスパルタ王の妻ヘレネを誘拐した駄目男パリス、パワハラとセクハラの代表ダヴィデ。…って、いやいやそこまでばっさり云うなよ…と苦い笑いが零れてしまう、「恋」に彩られ「愛」から解放されることのない美術の世界。「ヴィーナスの誕生」ならボッティチェリよりブグローが好きだし、ジェロームやベルニーニも好き。しかし、「但しイケメンに限る」ネタを此処ででも見るとは…笑2019/08/02

こぽぞう☆

15
KindleUnlimitedにて。池上さんの美術史の本はもう何冊も読んでいるので、重複も多い。「愛の寓意」どれだけ好きなの?カラー図版は、口絵10枚のみ。2017/10/10

ソフィア

11
恋と愛の観点から西洋美術史を解説している。古代や印象派まで幅広く、中世ルネサンス以外の作品も取り上げられているのが気に入った。また、綺麗事の恋愛だけでなく、性愛にも言及しているところが素晴らしい。タブー視されがちな性だが、愛を語る上で切っても切り離せない関係にあることは、作品からも読み取れた。本文と直接関係ないが、引用文献にある「〇〇の歴史」の多さに驚き。過去を紐どきたがるのも、愛と同じく人間の習性なのかもしれない。2023/02/22

viola

11
何これ何これ!もろ好みな絵画&彫刻ばかり。ギリシャ神話の絵画や彫刻が特に好きなので、嬉しい限りです。恋や性にまつわる美術が盛りだくさん。類書よりも言及されている作品が多いです。有名な作品が多く、これを読むような人はほぼ作品図が頭に入ってる人ばかりだから良いのでしょうが、写真が小さくモノクロというのが非常に残念。分かってても、細部まで覚えてなかったり…ね。でも内容はすこぶる面白いのでオススメ。2011/09/07

クナコ

9
初読。タイトルに惹かれて。画家の恋愛遍歴やモデルのエピソードを知れる本かと思っていたら、良い意味で裏切られた。西洋絵画にギリシャ神話の場面かつ裸の絵が多い理由について、それが合法的にヌード絵を描く・所持する方法だったということは知っていたが、夫婦の営みを促進する目的でも所持していた、というのは驚いた。また不倫関係の二人を描いた絵の背景にマルスとビーナスの絵を飾って仲を匂わせる等、当時の世俗画のハイコンテクストぶりに驚く。同時に、画家がその絵の発注者たちの怒りを買わなかったのだろうかと不思議に思った。2023/02/07

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