内容説明
警視庁捜査一課吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届けられた。それは、初日の出で有名な三重県二見浦・夫婦岩の写真だったが、男岩・女岩二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状に死体で中年男がぶら下がっているものだった…。死体は、吉敷が数日前、酒場で知り合つた京都在住の小瀬川杜夫の名刺を持っていた。死体の男と小瀬川を結ぶ線は何か?一方、小瀬川の妻・陽子はノイローゼが〓じ、東京にいる親友の森岡輝子に電話で「寝込んで動けへんから、すぐ家に来て!」と切迫した声で訴えた。京都の陽子を訪ねる輝子を襲う数々の奇怪な事件!本格推理の鬼才が描くトリック&サスペンス、長編傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクセプター
4
いつもながら描かれる女性が怖すぎる。協依存というか、腐れ縁?寂しい人間が多すぎるって感じ?2013/08/25
hirayama46
3
冒頭で謎の死体が発見されたかと思えば、それ以降は親友とのちょっとしんどい人間関係の愚痴を主婦が延々と語り続ける、偏った構成になっていますが、うーむやはり島田荘司ミステリだ……。しかし、こういうトリックを用いるとどうしても吉敷刑事よりも御手洗潔の領分に入ってしまう気がします。90年代に入ってシリーズものの執筆のメインが吉敷から御手洗に移ったのは作風の変遷から言って自然のことだったのでしょうね。2023/01/17
二分五厘
0
1989.6.22
ココアにんにく
0
19961107読了 図書館借
きりだんご⭐️新潮部
0
●図書館2013/03/11