内容説明
会社と家庭以外の自分の空間・時間の持ちかたから、パソコンがまったく変えた書斎の設計まで、リンボウ先生が合理的、体験的に突きつめた「書斎のかたち」。
目次
序章 知は書斎にある
1章 書斎とは何か
2章 書斎の造りかた
3章 書斎での時間の使いかた
4章 書くノウハウ、考えるノウハウ
5章 書斎の道具たち
6章 パソコンの使いかた
7章 書斎とはライフスタイル
8章 知の技術、文章の技術
9章 大人になってからの趣味のつくりかた
終章 理想の書斎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
47
自己啓発する為に、専門性を発揮させる為に、自己投資をはかる為に、趣味に没頭する為に、自分だけの有意義な時間を過ごす為には、目的は様々であるが、いずれにしても書斎というアイテムは必要である。リンボウ先生が、充実した時間を満喫させる為に、書斎という必要な空間の在り方を提案して下さる有難い本である。とは言え、首都圏の70平米程度の分譲マンションでは、書斎のスペース等を考慮して設計されていない。そこに、無理やり書斎の存在を主張すると、家族間に軋轢が生じる事は言わずもがなである。私は今、ダイニングで本を読んでいる。2010/12/30
Koki Miyachi
7
2000年と少々古い本ゆえ、時代に即していない面もあるが、自分の居場所をつくるための考察は時代を超えて共感できる。やや独善的な文体もむしろユーモラスに感じられて微笑ましい。現代の書斎はどうあるべきなのか、自分にとって優れた書斎は何なのか、自分に向き合うきっかけになったような気がする。2017/08/05
つちのこ
3
書斎にこだわる著者は、「書斎には鍵をつけよう」「家庭内別居のすすめ」を説く。要は家庭に自分の居場所を確保するのが目的である。そのためには、狭い家といえどもかぎりなくプライバシーが確保できるプライベートな状態を作り上げなければならないという。 しかし、実際には現実とはかけ離れた、とても手の届かない記述にしらけてしまう。著者の地下室の書庫や何十畳もの広さ、マッサージ機付きの椅子…。身分相応のスタイルに憧れてしまう私にとっては、こういうのは飛ばして読みたい(笑)。(2002.2記)2002/02/17
keepfine
2
結婚とは知的退化であるといってしまう過激さには少しひいてしまったが、現代日本で「南向きの部屋」幻想がふりまかれているが、その端緒が日本の農業社会に求められる件などは興味深かった。技術的な本なのかと思ったが、こういう批評的視座も会って面白かった。2015/05/30
きくちたかし
1
第5章の書斎の道具たち が少し参考になった2015/01/04