内容説明
「ふたりでいるって、たのしいね」「ふたりでいるって、うれしいね」ねこのボッチと、ちょうちょのナナは、なかよし。ある日、ふたりは、まいちるさくらの花びらの下、ひとつのやくそくをします…。3歳から。
著者等紹介
かんのゆうこ[カンノユウコ]
1968年、東京都生まれ。「見えるものの奥にある、もうひとつの物語」をテーマに、透明感あふれる言葉で、心にそっと響いていく物語の世界を創作している
南塚直子[ミナミズカナオコ]
1949年、和歌山県生まれ。大学卒業後、ハンガリーで絵を学ぶ。1999年『キリンさん』で、第4回日本絵本賞受賞。2002年、文化庁在外研修員としてフランスのパリで銅版画の制作
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
たまたま今回やってきた子猫の一匹を、仮にナナちゃんと呼んでいます。この本ではナナちゃんは猫ではありませんが、なんだか娘は温かな気持ちになったようです。「今日音楽の授業の時泣きそうになったよ」とお風呂から、オトンと話す声が聞こえました。優しい子に育ってくれています。2020/10/28
anne@灯れ松明の火
21
かんのさん追っかけ中。桜の木の下で出会った猫のボッチとちょうちょのナナ。仲良しのふたりは、ある約束をするが、それを果たす前に、ナナは……。かんのさんの著者紹介に「見えるものの奥にある、もうひとつの物語をテーマに」創作している、とある。この作品も、まさにそうだなあ。見えなくなっても、ふたりの友情は永遠……。絵は南塚直子さんだから、これも陶板画なのかな。四季の移り変わりが美しい。2020/08/24
mntmt
12
感動作だ〜!2015/10/16
寧々子
8
猫のボッチ桜の木の下で見つけた小さな卵から生まれたのは青虫のナナ。 ボッチとナナは仲良くなり一緒に過ごすようになります。 やがてナナはモンシロチョウになり、桜の花びらが降り注ぐ中で約束をします。 一緒に雪を見ようと。 でも・・・ 正直に言って、南塚直子さんの猫の絵はあんまり好きじゃありません。 でも、ボッチとナナの背景となる桜の木など、四季の風景がとても色鮮やかで素敵でした♪ 淋しそうだったボッチとナナが約束を果たせて良かった! 夢のような幻想的なひと時だったんだろうなぁ。2016/04/25
まめ
6
ネコとチョウの友達。約束。桜と雪。切ないけれど、あたたかいお話。2023/01/07