里山里海―生きるための知恵と作法、循環型の暮らし

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里山里海―生きるための知恵と作法、循環型の暮らし

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  • サイズ B6判/ページ数 284,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653997
  • NDC分類 650
  • Cコード C3036

出版社内容情報

われわれはこれからいかに暮らしを築き次代を育んでいくのであろうか? 里山にはすべての家族を支え、共に支えあう暮らしがあった。戦後の経済成長は、市民生活への底知れない脅威である核家族や自殺、児童虐待や孤独死を生み出し、中山間地域を過疎化させ集落を崩壊させてきた。しかし里地里山には、生きるための知恵と作法、自然とのつきあい方、そして暮らしの絆を増幅させる皆の思い等々、暮らしの“おおもと”が息づいている。本書は、今の日本になぜ里山が不可欠なのか、その本質を伝える。

養父 志乃夫[ヤブ シノブ]
養父志乃夫(和歌山大学教授)

内容説明

里山にはすべての家族を支え、共に支えあう暮らしがあった。われわれはこれからいかに暮らしを築き次代を育んでいくのであろうか。今の日本になぜ里山が不可欠なのか、その本質を本書は伝える。

目次

第1章 里山里海の姿
第2章 共同体の絆で成り立つ暮らし
第3章 食糧(食料)の自給と循環
第4章 半栽培される食材や薬草・半飼育される魚介や野生鳥獣
第5章 幾度となく使い再生させ続ける暮らしの素材
第6章 知恵と絆が蘇らせる里山里海

著者等紹介

養父志乃夫[ヤブシノブ]
1957年大阪市生まれ。和歌山大学大学院システム工学研究科教授。専門は、造園学、自然生態環境工学、環境民族学。1986年大阪府立大学大学院博士課程修了。農学博士。東京農業大学助手、鹿児島大学農学部助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

43
集落で貧富の差を乗り越えるため、集落では不平等を認めあい、不平等な富を再配分させる仕組みを作り出してきた。落ち枝や流木、枯れ木は無生物で、燃料不足の家は、他人の山でも採ることができた(77頁)。里海とは、陸上の生態系と人の暮らしとが一体となり栄養分の循環を促す沿岸海域(157頁)。1965年頃までは、群馬か長野県が梅の栽培面積と収穫量は日本1で、和歌山県は2か3位だったという(219頁)。今や、みなべ・田辺地域における梅生産の背景とみなのちからによる地域継承の流れが構築され、日本1を誇る2016/12/27

CaWO4

1
明治時代~現在の、里での暮らしについてまとめてある。「○○県○○町××集落のS(昭和二〇年生)によれば…」とか「草生地は反当り100~150貫の草を生産し…」という風に、聞き取り調査や統計に基づいた記述が続く。とはいっても無味乾燥ではなく、非専門家でも楽しめる。本文で太字の語は、巻末に説明があり親切。生活の知恵だけではなく、作法にもスポットがあてられており興味深い。いわゆる「田舎の風習」は、一定面積から得られる資源で自給自足を持続させるためにあるんだなあと思った。南高梅と地域経済の話が面白かった。2020/03/28

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