出版社内容情報
情報通信技術の進展により、住所やカード番号、あるいは検索や購入の履歴といった情報の提供・利用機会は増大した。本書は、個人情報保護法やプライバシーに関わる研究は多いものの、経済学的分析は進んでいないパーソナルデータの事業者にとっての価値、また提供者である消費者が抱く懸念や自らの情報の価値認識について分析する。
内容説明
情報通信技術の進展により、住所やカード番号、あるいは検索や購入の履歴といった情報の提供・利用機会は増大した。本書は、企業も消費者自身も知らない、個人情報の経済価値を実証的に明らかにする。
目次
第1章 序:経済分析の必要性
第1章補論 経済財としてのデータ
第2章 情報通信産業の構造と競争状況
第2章補論 携帯電話の構成要素を例としたレイヤー間関係
第3章 プライバシー懸念の要因―利用者の分析1
第4章 スイッチングコストからみた経済価値―利用者の分析2
第5章 ビッグデータ市場の成立可能性―事業者の分析1
第6章 電力サービスにおける活用可能性―事業者の分析2
第7章 これからのパーソナルデータ活用に向けて
著者等紹介
高口鉄平[コウグチテッペイ]
1980年生まれ。九州大学経済学部卒業。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了。博士(経済学)。総務省を経て、静岡大学学術院情報学領域准教授。専門は情報通信分野を対象とした経済分析および経営戦略分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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