内容説明
本書は、副題が示しているように、まずヘルバルトの教育論を社会論・国家論との関係においてとらえることに力点を置き、以て封建時代から近代国家への過渡期という時代状況において果たそうとしたその政治的役割について考察しようと試みている。
目次
1 J.F.ヘルバルト…学問的教育学の樹立者(ヘルバルトの社会論・国家論;ヘルバルトの学校教育論)
2 F.W.デルペルト…ヘルバルト主義に基づく実践家(デルペルト…「三規程」体制批判;デルペルトと社会問題;デルペルトの「社会科」教育論;デルペルトの教育制度論)
3 W.ライン…ヘルバルト教育学の普及者(W.ラインの教育制度論;国家社会主義者としてのW.ライン;ライン教育学の変質―ワイマール体制下)
4 「時代」の中のヘルバルト主義(明治ヘルバルト主義の諸問題;ファシズムとヘルバルト主義;D.H.ローレンスの消極教育論)