内容説明
ウィトゲンシュタインやセラーズの批判に応えながら、道なき道を切りひらき、センスデータ論をよみがえらせるラッセル哲学の冒険。
目次
1 論理的原子論―「ないもの」と実在(前史―『数学の諸原理』の存在論;「不完全記号」の学説;論理的原子論の体系)
2 哲学的方法論としての「分析の方法」(基礎づけ主義的解釈とその批判;「分析の方法」と認識論的批判への応答;感覚・知覚・思考の理論)
3 外界問題と二つのセンスデータ論(代表象的センスデータ論;構成的センスデータ論)
著者等紹介
高村夏輝[タカムラナツキ]
1972年、大阪生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。自由学園、松蔭大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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逆丸カツハ
31
到底理解したとは言えないが、大変面白く読ませてもらって、死ぬほど勉強になった。学生のころからこの本の存在は知っていて、見覚えのある懐かしい本ではあるのだが、巡り巡って今読んだことに驚いて感激している(学生の時に読んどけばよかった)。ラッセル強化月間の最後にもう一度読み直して理解を深めたい。後書きも面白かった。ヴィトゲンシュタインとラッセルの地位がひっくり返った世界はちょっと見てみたい。2026/06/29
buuupuuu
18
『哲学入門』や『論理的原子論』の頃のラッセルの解釈を通じてセンスデータ論を復権させようとする試み。センスデータ論が現在不人気なのはそれが基礎づけ主義の文脈で捉えられているからである。著者によればラッセルが応答しようとしたのは懐疑論ではなく「相反する現れ」の問題だという。センスデータ論は信念体系を整合的にするための仮説である。この点でそれは他の現代的な知覚論よりも秀でているという。面識の対象が仮説的に立てられるのは奇妙だが著者はサブパーソナル・レベルという考えや不完全記号の説によってその印象を和らげている。2024/03/15




