レネット―金色の林檎

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784323063232
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

チェルノブイリ原発事故の前日に生まれた徳光海歌。十二歳で死んだ兄・海飛、一身に息子の死を背おって生きる父、父を責める母。その徳光家に原発被災者の少年セリョージャがやってくる。一家におきる小波。不器用な家族の哀しみを北海道の海と大地がうけとめて、やがて家族の絆へとかえていく。けがれなき林檎への祈りとともに―。

著者等紹介

名木田恵子[ナギタケイコ]
東京生まれ。文化学院卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

42
中学生向けですがとても良かったです。家族の絆の物語。長男の死をきっかけにしてバラバラになってしまった家族。そんな時、チェルノブイリから少年がホームステイにやって来ます。主人公の少女の気持ちが繊細に語られていて爽やかな読後感です。東日本大震災を経験した今、この物語のメッセージがより身近に感じられます。2015/01/16

野のこ

36
読者に伝わるイメージが率直で本当のお話みたいでした。あとがきを読んで、筆者とチェルノブイリ原発事件との距離感、娘さん繋がりでの出会いからうまれた。だからこんなにも心のこもったお話なんやなと思いました。チェルノブイリの子どもの保養 が実際にあるのも興味深いです。北海道のでの暮らしで明るい未来を見いだせる。家族の一員のようになって引き取りたい気持ちもわかる。複雑な面もありますが、素敵な活動だと思います。徳光家が再び一緒になりますように。 2018/01/18

ゆにす

14
チェルノブイリ原発事故で、日本人が被ばくした子どもたちを受け入れているボランティア活動があるなんて知らなかった。子どもたちが活き活きとしていく様子がいい。そして、心の深い傷も・・・・。読みやすくて、あっという間に読めます。ぜひ、このタイミングで多くの人に読んでもらいたいです。2012/05/02

おみか

8
30分程度で読めます。しかし、心に大きく響きます。 このようなボランティアが実際にあることを全く知りませんでした。 何かを始める時に結果がすぐ見えなくて迷ったり焦ったり ということもあるでしょうが、強く信じて突き進むことは 大切なんだな・・・ そして言葉が通じなくても、駆け引きのない気持ちはしっかりと通じるんだな・・・2012/11/13

よちよち

7
チェルノブイリ原発事故で被ばくした子どもセリョージャと里親になった家族の物語。ミカの揺れ動く心の様子がよく描かれて、薄い本なのに、ストレートに心に響く物語だった。ミカの心情が「かつて自分にもあった」という既視感で、より感動を増幅させたのかもしれない。読後感のさわやかな作品。2013/06/26

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