内容説明
交通路としての「道」をテーマに、陸の道、川の道、海の道と行幸の道、配流の道、葬送の道、また大陸からの文物将来の道や古代の官道等、国文学・歴史地理学の第一線の研究者が新たな視点で問い直す。
目次
総論―万葉集の「道」
越への道―“近江を含めて”について
東海道をゆく万葉の旅人
瀬戸内海の道―遣新羅使の歌を中心に
持統女帝の旅路―行幸と行幸歌
聖武天皇の行幸と和歌
天皇・皇子の葬送の道―天智・高市の殯宮挽歌を中心に
旅の歌人 高市黒人の道
配流された萬葉びと―記録者としての家持
大唐への道―山上憶良「在大唐時、憶本郷作歌」の周辺
歴史地理的に見た「道の万葉集」
鑑真入京の道