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禁断の美術でわかる宗教と性

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  • サイズ A4判/ページ数 95p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784299030306
  • NDC分類 720.2
  • Cコード C9476

出版社内容情報

性(セックス)を無視して宗教を語ることはできません。なぜなら、自らが抱える性の欲望に立ち向かうことで築き上げられてきたのが、宗教という文化だからです。性を煩悩と捉える宗教がある一方で、悟りと捉える宗教もあります。本誌は性行為を赤裸々に描いた絵画や彫刻を通して、三大宗教が生まれる以前の時代から現代にいたるまで、宗教が、果たして性をどのように捉えてきたかを解説します。

島田裕巳(しまだ ひろみ)
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学・東京通信大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。主な著書に『性(セックス)と宗教』(講談社)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『世界の宗教がざっくりわかる』(新潮社)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

46
人間は進化の過程で集団生活、家畜、農作を行い、毎日の食を安定して採取できるようになった。それにより地球の四季という発情期から解放され、同時に毛皮を脱ぎ捨て、代わりに社会性とエクスタシーという快楽得た。この一見矛盾する社会性と個人的快楽。個人的快楽への暴走を止めるためには秩序が必要だ。権力を持つ物に対しての弱者の秩序。そしてそこに神が生まれる。弱者を守るための神はやがて民族の神となる。更に神は人権を得、社会的に人の道を説くようになり規模は拡大。民族だけではなく全能となり、万人が崇め、宗教が確立されていく。2022/09/09

たまきら

40
「性と宗教」をテーマにグローバルに芸術作品を紹介している本です。もうちょっと説明が必要な気もするけれど、これはこれでいいのかな。個人的にはプロパガンダやタブーなどでもっと様々なサンプルを紹介するほうが面白いんじゃないのかな、と。おおらかな性表現部分で日本のお祭りが登場するのは楽しいけれど芸術でくくるには少しバウンダリーがおおらかすぎるような。でも後ろ暗い禁じられた罪深い表現より、あっけらかんとしたポンペイや日本の春画の方が嫌らしくないな、といつも思います。2022/08/03

北風

10
そうか、宗教によって性の扱いは両極端なんだな。もちろん間にもあるわけだけど。考えてみたら、気づいていなかった。ぎりぎりまで禁じるか、開放するか。道徳的なことって国によるけれど、宗教の影響も大きいのか。見方によっては宗教って救いというよりも、支配の部分が多いよな。神と性は紙一重? 個人的には宗教よりもそこから生まれた、芸術の方に興味があります。2022/07/05

Iwata Kentaro

7
本屋で衝動買い。絵画などの芸術作品が多彩で、資料性が高い。性教育をやるときは歴史と宗教は絶対に勉強するべき、と思うようになった。現在教えてることも「事実」だけでなくこれまでの文化や歴史、宗教から得られた「現在地」なことも多いので。将来はまた変わるかもしれんし。2022/06/12

midori

0
夜のお姉さんのYouTube #ホンクレ の 碧ちゃんの研究内容に影響され購入。 美術×社会の豪華版資料集ってかんじ。 ★★★★☆

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