内容説明
武蔵国の豪農の長男に生まれた渋沢栄一。幕末動乱の時代、尊王攘夷運動に身を投じるが、思いもしないきっかけで打倒するはずの一橋慶喜に仕えることとなり、さらに慶喜の弟の随員としてパリ万博使節団に選ばれる。志士として夢破れた青年が、近代日本最大の経済人になる。その原点は、なんだったのか…。人との出会い、またその出会いを生んだ彼の情熱にあった。
目次
第1章 倒幕の志が芽生える―士魂商才の始まり
第2章 横浜居留地焼き討ちを計画する―慷慨組の結成
第3章 一橋慶喜に仕える―攘夷実行を迫る
第4章 渡仏中の幕府滅亡―慶喜に「官軍」との決戦を迫る
第5章 彰義隊の分裂―養子渋沢平九郎の自害
第6章 徳川の遺臣として生きる―明治政府に背を向ける
著者等紹介
安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年千葉県生まれ。歴史家。文学博士。早稲田大学教育学部卒業、同大学院大学文学研究科博士後期課程満期退学。「JR東日本・大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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