内容説明
士族(元武家)の長男として大切に育てられ、海外に憧れて東京外語大学でスペイン語を学び、音楽、文学、演劇を愛し、青春を満喫していた著者の運命は、一通の召集令状により、大きく狂っていった…。昭和史の貴重な証言。
目次
第1章 軍隊―昭和十八年~昭和二十年(プロローグ;入隊、渡満、初年兵時代;二一九部隊;延吉陸軍予備士官学校 ほか)
第2章 シベリア抑留―昭和二十年~昭和二十三年(関東軍をあげて労務者;虜因への道;クラスキーノの野にて;ハバロフスクへ ほか)
第3章 写真で綴る戦争の記録
著者等紹介
森谷輝司[モリヤテルジ]
1922年(大正11年)、栃木県宇都宮市生まれ。東京外語学校(現・東京外語大学)スペイン語科卒業。陸軍予備士官学校卒業後、満州機動3連隊(通称、忍者部隊)の小隊長として特殊任務につく。敗戦後はシベリアに抑留され、強制労働に従事。復員後は、共産主義に洗脳された民主運動の幹部であったがため、米軍CICから要注意人物として3年に亘って厳重な取調べを受ける。後にCICから勧誘を受け、青春を奪ったソ連に対する反感も手伝い、5年間勤務。その間、ラテンボーカルトリオを編成してNHK、民放などに出演。また、日本航空に入社し海外各地に赴任。テレビ、ラジオなどで海外旅行、ラテン音楽の紹介などにも務めた。退職後は、短大、専門学校などで空港実務英語、観光企業論などの講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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