内容説明
ある日、デパートをリストラされた野崎直人は、金を稼ぐために「ぶっ飛ばされ屋」に身をやつした。しかし、母子家庭の母親が事故に遭い、高額の手術費が必要になる。窮した野崎は、裏事件師に拾われ、倒産した会社の共同経営者になりすまし、債権者にひたすら詫びる「恐縮屋」を引き受ける。野崎は、はじめて頭を使うことを覚え、次第に隠れた資質を開花させ、裏社会で成りあがってゆく!炸裂するクライム・ピカレスク!
著者等紹介
南英男[ミナミヒデオ]
1944年東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経てジュニア小説などを執筆して人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
2
リストラされた男が、裏事件師としてのし上がって行く話。親おも殺すようになって行くピカレスク物で 、内容的には、面白く読めた。ただ、ここ迄生きて来た男の内面的成り立ちの描写が物足りなく、拳銃には知識があり、また使う事も出来る割には、社会人としての生活感が希薄で、1人の男としては、ここに至る迄の必然的な物が足りない感じがした。最後に出て来る父親の挿入に、取ってつけた感じもした。2019/07/17
めー太郎
2
なんというか、ラストに向かうに連れ残りページ少ないけど終われるの?!とドキドキした。笑 面白かったけど前半と後半のスピード感の違いに戸惑った。なにこれ上巻とかじゃないよね・・・?怒涛の畳み掛け作業でした。2016/02/02