出版社内容情報
デビュー10年目の到達点。
命を賭けた3つの『恩返し』には、予想外の結末が待っていた!?
事故で未来を奪われた野球少年に、勇気を与えようと奮起する老プロ野球選手。不治の病で隔離された少年たちが、長年寄付を続ける謎の男に託す想い。そして、迫害されていた自分たちに、唯一手を差し伸べてくれた少女への恩返し。追い詰められた彼らは、最期の想いを遂げられるのか!? 絶望の中で生きる意味を問う、命と絆のストーリー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミロリ
31
山田作品らしくない部分が多かった。もう少しグロさや危機感が欲しい。ブラックの意味は何だろう……。 『サイクルヒット』ベタは話だと思いながら読み進め まさかの結末。物語の構造が分かっていなかったのでそう感じた。 『チョコレート』謎めいた世界観が良かった。長編で読みたい。 『くろう』結構良かった。歓迎されない環境で生きるカラスに切なくなる。 『チョイス』その選択は正しかったと思う。複雑な気持ちになるけれど感動作（？） 「床には人間の赤い血」「全員～血を流している」でようやく山田さんだと確信。2014/03/31
MATHILDA&LEON
19
単なる短編集と思って読んでいたけれど、切なくも優しい連作だった。人の為に行動を起こすのは難しいけれど、それがどれだけ素敵な事なのかを感じさせる一冊だった。ラストの『チョイス』、好きです。2014/05/03
Tanaka
15
山田作品だけあって、引き込み方はうまい。 でも内容が薄かった気がする。2012/12/10
そのぼん
14
短編集かと思いきや、最後の章で話が繋がる長編でした。長編にしてはページ数が少なかったのですぐに読み終わりました。2011/08/28
眠り猫＠灯れ松明の火（文庫ﾌﾘｰｸさんに賛同）
14
ある物事がブラックアウトするまでの短編集だと思ったら、最後にぐるっとまとめられてました 相変わらずさくっと読める作品ですが、タイトル＆表紙とうまくマッチしてるとこが良かったです2011/08/22
