内容説明
オンライン書店「ポトマック書房」のサイトで好評のコラムをまとめた、本当の本好きのための書評集。
目次
全編が生物の死を悼む美しい詩であることを思い知らされる―ダニエル、キイス著『アルジャーノンに花束を』
生きた、描いた、愛した。作者が自らに捧げたオマージュ―三岸節子著『花こそわが命』
アメリカ文学のエポック・メーカーの頗る粋な傑作―トルーマン・カポーティ著『ティファニーで朝食を』
人体実験が前提の学説なんか犬に食われろ!―シンシア・オジック著『ショールの女』
介護をまともに扱った数少ない作品―モブ・ノリオ著『介護入門』
父の資質を乗り越えて、小説家として飛び立つ作者の姿―萩原葉子著『父・萩原朔太郎』
情報過多でお悩みの方には恰好の良薬―アン・ファイディマン著『本の愉しみ、書棚の悩み』
イチローからモーツァルトまで、ユニークな天才論―高岡英夫著『極意学入門』
日本語の良さが忘れられそうな今、もっとあっていい企画―川島隆太監修『名作読本1 ピアノ・檸檬』
大型新人と呼ぶに相応しいのは処女出版当時のこの人だけ―大庭みな子著『三匹の蟹』〔ほか〕
著者等紹介
中村卓[ナカムラタク]
1939年東京生まれ、東京藝術大学美術学部卒。教職員、出版社勤務を経て、家業に従事。現在オンライン書店「ポトマック書房」社主。千葉県在住。詩誌「詩季」同人、私家版詩集に「記憶の空」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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