感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BsBs
2
2009年出版の1,2合本版で読了。この本を読まんとする人でテトラコルドを知らない人はいないと思うが、本家本元、総本山となるのがこの本。著者は音階論であると述べているが、テトラコルドによる音階の分析というよりは旋律で単一のテトラコルドがどのように使われているかの、旋律論に重きを置いている印象を受けた。非常に理解が難しく私も一部しか理解に及んでいないが、一般に流布する論が結論の「2分間の説明」に終始しており、さらにその雑な理解をもとに評論されていることは残念でならない。知られているほど単純な音階論ではない。2025/03/07
tnk
1
かの有名なテトラコード理論に関して表面的な理解以上の関心があるならば、第3〜4章は必読。難解ではあるけれど。 第1章「方法論の序説」も地味に印象深い。「それらを歌ったり演奏したりする人達の音感においては、いったいそれらが、どういう意味を持っているか」という視点から、音楽を人間の体験として捉え、表現される民族性を明らかにする方法論が説かれる。これは音楽鑑賞の方法論としても有用だと思った。2018/09/05
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