内容説明
「現在」の現状分析を試みる以上は、市場や産業の動きや経済政策の移り変わりだけを追いかけるのでは、複雑な世の中をきわめて局所的にしか観察していないということになる。そこで、社会的・文化的なコンテクスト(文脈)というものを視野に入れた「現在」へのアプローチが必要になってくる。
目次
第1部 超資本主義論(現代資本主義と現代資本主義「論」を接続するために―帝国主義 危機論の結界を破る;超資本主義の現在―極端な資本主義と脱・資本主義との交錯としての;消費社会からあぶれ出る人々;2000年の経済時評)
第2部 超レボリューション論(全共闘と「革命」像の消失点;未来ノ為ニ我々ノ為ニ…―政治主体論の概略への試み;戦後民主主義と共和主義―非憲法学的・非政治学的な一粗描;J‐ナショナリズムの行方;この世紀末のポリティカル・クライシス(政治恐慌)について、ふたことみこと
超レボリューション理論・覚え書き―読み還るマルクス・アレント・吉本)
著者等紹介
新田滋[ニッタシゲル]
1962年東京都生まれ。1986年中央大学法学部法律学科卒業。1993年東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。茨城大学人文学部助教授。東京大学大学院経済学研究科非常勤講師(2000年度)。専攻は経済原論・社会経済学
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