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内容説明
パリ警視庁警視シャルコの妻が誘拐された。シャルコは必死に愛する妻の行方を追うが、杳として知れない。そんなとき、ある女性の惨殺死体が発見される。ロープで緊縛された上、皮膚をフックにかけて宙づりにされ、さらには眼球をくりぬかれた見るも無惨な死体。そして明くる日、捜査の担当となったシャルコの元に、「気に入ってくれたかい?」と題されたメールが届き…。ノワールの新星が描く、奈落よりも深い闇の世界。
著者等紹介
ティリエ,フランク[ティリエ,フランク][Thilliez,Franck]
1973年生まれ。ベルギー国境近くの町マザンガルブに住み、本業のITエンジニアのかたわらに小説を執筆。『タルタロスの審問官』で2003年にデビュー。フランス国鉄推理小説賞受賞作家
吉田恒雄[ヨシダツネオ]
1947年生まれ。市川高校卒業後、1970年に渡仏。フランス油田施設整備会社を経て、ジャルパック・フランスに勤務。現地代表取締役として経営に携わる。2004年、退社後翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mejiro
10
タイトルを見て手にしたが微妙だった。見どころ?はグロい殺人か。主人公は優秀な警視らしいが、妻が誘拐され、何カ月も行方不明って…。単独で動いては暴走し、無為に死人を増やしてるのに、たいしたお咎めなし、などつっこみどころが多い。よくあるパターンにもれず、尻すぼみな結末だった。IT関連は最新の情報を取り入れても、鮮度が落ちるのが早くて、作品まで古く見えてしまうのが難点かも。2019/11/29
fukafkacraft
1
誘拐された妻を救出すべく、ジェイソン・ステイサム級の暴力警部がパリ近郊を迷走するが、アクションものではなく陰惨で猟奇的なノワール。凝った比喩や叙情的描写が多く文学色が濃い。味わい深いのでなかなか進まなかったが、なかなか中毒性の強い文体。本書もそうだが、続編は中古でしか手に入らず、「非常に良い」表示の中古は高額。2007年発行にしてはスナッフフィルムが題材になっていて古臭い印象。2021/10/26
旅猫
1
読んでいて、正直途中で止めたくなったけれど、途中でやめるともっと怖い。最後まで読んだけど、やっぱり救いがない気がするのよねぇ。ノワール過ぎる。ホント怖いです。2011/04/09
ななこ
0
思ったより時間がかかった。面白いけどサクサク読めない…2014/08/25
Steppenwolf
0
同じ著者の死者の部屋を読んでいた。同じような殺人者の話なのでにていると言えばにている。ただこちらの方が,デビュー作とのことでストリー展開に粗さを感じた。論理的必然性ではなく犯行現場に向かったりとか。ただ話は刺激的なので話に引き込まれてしまった。2008/06/21