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内容説明
肌寒い秋は、恋と温かいコーヒーの季節―新しい出会いを求める一人娘を案じ、クレアは苦手なお見合いパーティに同席することに。ところが、恋に落ちたのは娘ではなくクレアのほう。そのお相手は知的で、コーヒー好きな紳士。けれども彼には連続殺人事件の容疑がかかっていることを知り…!?老舗店が誇る、ふわふわの泡立ちカプチーノ。至福の香りとともに、ひと味違う名推理と、ほろ苦い恋の行方を描くシリーズ第2弾。
著者等紹介
小川敏子[オガワトシコ]
慶應義塾大学文学部英文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
120
昔買った古本 要所要所に天才犯人と思わしき一人称語りがあるのでてっきり犯人は主人公クレアがほれ込んだあのダンディかと思っていましたがみごとにミスリードに引っ掛かりました。真犯人はというと…それは本書を読んでのお楽しみです。 本筋とあまり関係ないところでは結構難しい年ごろっぽい娘のジョイとのやり取りがナイスでした。父ちゃんと仲直りしてほしい娘が失恋を経験して「相手から傷つけられる苦しさ悲しさ」を理解して仲直りを強要する残酷さを理解するシーンは多分日本人作家には無理そうです。1対1のやりとりって素敵。2020/12/09
ぶんこ
42
表紙の猫の絵に惹かれて読んでみたのですが、まったく猫ちゃんは出てきませんでした。 コーヒーとニューヨークの描写、薀蓄が長すぎて、一時は読むのを中断していました。 長~い薀蓄部分は流し読みをして読み切りました。 ブルースがクレアに、今まで付き合ってきた人の話をする時に、姓名・住んでいる所・性癖まで喋っていることに違和感を持ちました。 こんなにプライベートな事を話すような人、いやですね。 下劣だと思ってしまい、その後は色眼鏡でみてしまいました。 アメリカの婚活って、こんなに安易なのかとビックリ。2015/05/15
河合奈緒美
35
シリーズ第2弾。猫ちゃんちょっぴり出て来て欲しかったかな?1読んでずっと読むの辞めてたんですが、前作より面白かったかな。主人公がわりと【女】なので・・・すいません、女性なので女なのですが・・・恋愛がちょこちょこ出てくるのでちょっと読んでてイライラすること多しです。貴方の恋愛はあまり興味無いわ~・・・いうちょっと冷たい感想。ただ珈琲好きなので、いろいろ出てくるのが楽しいかな。2015/09/19
ペルー
32
いかん、いかん、再読なのに、きれいサッパリ忘れてる(笑)いや、断片的覚えてる部分もあるけど、肝心の犯人とか、立派に再読に値するぐらい忘れている(笑)犯人と疑わしい人がバンバン現れるけど、どうなるんだっけ?と思いながら読み進む。主人公クレアの恋愛も見所なんだろうけど、私個人的にはその辺は無くても全然大丈夫なんだけどな(笑)2015/11/16
confusion_regret_temptation
24
前作に続き、可愛らしい表紙や挿絵とは裏腹に凄惨な殺人事件が繰り広げられる。犯人の行動の描写と、どこかお気楽でもある主人公の心情の移ろいが対比的に展開される。なんとなく結末も想像つきましたが、コーヒー好きにはなかなかにオススメです。コーヒーマリネのステーキ、食べてみたい。2022/09/30
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