出版社内容情報
卵売りの少女/キン・ジロー/親指ボーイ…才気あふれる不思議人アンノがおくるたのしいミニ切手画集。80円切手付き。 小学生高学年から
目次
おとぎの切手
卵売りの少女
キン・ジロー
ヘンゼルとグレーテル
西洋・花咲じいさん
西洋・舌きり雀
けんだま
猫?とねずみ
親指ボーイ
西洋・塚原卜伝〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
74
切手のことを「小さな美術館」だと言ったのは誰だったんだろう。ペンタの試作したデザインが10枚まとまると、なるほど切手らしく見えるし、同じ図柄が何枚も並ぶ独特の美に圧倒される。各ページの大臣との丁々発止が笑える。日本の昔話を無理やり西洋風に描くのもギャグなんだろうなぁ。それにしても「森のストーン」には爆笑! ラストに本物の切手(しかも、安野さん自身がデザインした津和野の風景切手)が貼ってあるという趣向が、またやってくれる。作中の切手はもちろん架空だけど、見ているうちに切手って何だろう、という思いにかられる。2021/05/13
さおり
36
どれも、ほんとに切手になったら手元に置きたい。安野光雅さんの絵はやっぱりすてきで、文章もまたすてき。2018/10/04
ツキノ
13
図書館にある以前からちょっと気になっている本(ちょっと薄めの)を借りよう、という自分のみのキャンペーン実施中。これはフィクションの中でも、まるで絵本のような体裁で気になっていたもの。おなじみのおとぎばなしがアレンジされているのが可笑しい。「ピノキオ」ではなく「ヒノキオ」というのが最高。切手として描かれた絵は、きっともちろんひとつひとつ描かれているのだろう。どこかにおもしろいしかけがあるのかな?萩・津和野をテーマにした本物の切手が貼ってある。でもって、安野さんは島根・津和野のご出身、と。ユーモアあふれる本。2016/03/08
遠い日
11
郵便制度を作りたいある国の大臣と見習い画家のペンタとの掛け合いがおもしろい。試行錯誤するペンタと大臣のちっちゃな暴走にくすり。安野さんがざっくりと再話風にまとめた昔話のあれこれもいい味わい。もちろんお話に即した切手はすてき。巻末に安野さんの手になる津和野の風景の切手が貼られていて、ほっこり。2017/11/06
こはる
9
安野光雄さんの絵本。図書館本。所々、パンチが効いたユニークな絵本でした。ふふふ、と愉しい気持ちになれます。オススメです。2022/07/29