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水おとこのいるところ

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27cm
  • 商品コード 9784265810536
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

ひらいたままのじゃぐちからうまれた、よにもふしぎな水おとこ。人びとに追われながらさまよう水おとこは、ついにじぶんのいばしょを見つけるのでした。いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

88
開いた蛇口から出てくる水が一人の人間になりました。生まれた本人もびっくりです。カールした前髪、尖った鼻、全身は透明感のあるブルー。人体に占める水分量は成人で60%、胎児で90%もあるというけど、さすがに水道水100%では普通の人間には見えません。異質な姿に怯える人々は〈水おとこ〉を追いかけ回します。自分が生まれた理由も分からず始まった逃亡とさすらいの日々。時々、子供たちや猫に潤いを与えながら……。そして見つけた終着点。以前読んだ『すきまの時間』にどこか似た静かで不思議な雰囲気の本です。2009年9月初版。2015/04/05

パフちゃん@かのん変更

64
外国の絵本らしい感覚の本。ファンタジックできれいな絵が好き。誰かが開きっぱなしにした蛇口から生まれた水男。人々に追われると水の中に逃げて姿を隠す。悪いことはしなくて、子ども達においしい水を上げたりする。さまよう水男はついに永住の地を見つける。なんだか切ない感じのする絵本ですが、ハッピーエンドなのがいい。2015/10/18

天の川

48
読みたい本が市の図書館の蔵書になく、同じ挿絵画家ガブリエル・パチェコが描いているこの本を手に取った。イタリアの石造りの街。開いたままの蛇口から生まれた水おとこ。人々から疎まれ、追われ、姿を変えて街に潜む。美味しい水を提供する水おとこを受け容れるのは子どもたち。他の水たちの呼ぶ声に抗いながら、やがて自分の居場所を見つける水おとこ・・・絵の力が物語の印象を増幅させる、寂しくて、優しい絵本。水の大切さ、排除の理不尽さも考えさせられる。2021/08/16

かおりんご

45
読み聞かせ(262)絵に引かれて読んだけれど、話が難しい。差別や偏見がテーマ?残念。2014/12/25

ネギっ子gen

39
「水おとこ」が主人公なので、「青色」が印象的な表紙。金魚などもいる水中を泳いでいる感じかな。如雨露を頭にして、ユーモラスですよね。――ある日、開いたままの蛇口から生まれた水おとこ。始めは「どこもかしこも こんなにぬらしてもらっちゃ こまるね。こりゃ、ほうりついはんってやつだ!」「けいさつをよべ」と散々な目に。「人とはちがっていることで ごかいをされる、そんなおとこが くらしていくのは らくなことでは ありません」。それでも時が流れ、花に水をあげたり美味しい水を飲ませてくれる水おとこに、人々も心を開いて――2021/10/01

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