内容説明
旧新約聖書の間に位置する空白の時代。ユダヤ人はどのような状況に置かれ、どのように変化していったのか。パリサイ派やサドカイ派の成り立ち、ヘロデ家の台頭、ローマ帝国との関係など、新約聖書を理解するうえで欠かせない歴史的背景を解説する。
目次
第1部 中間時代のユダヤ教の背景と環境(情報源;イスラエルの地の地理;旧約聖書の概観;旧約聖書の思想と制度;中間時代と新約聖書時代とのユダヤ教史の概観)
第2部 中間時代のユダヤ教の危機と応答(前六世紀と前四世紀の危機;危機に対する中間時代のユダヤ教の一般的な応答;伝統的(旧約聖書の)制度を再構築しようとする中間時代の試み
律法学者と言い伝え
黙示文学
分派・党派・諸派
第一世紀のイスラエルの一般的な生活)
第3部 中間時代のユダヤ教の宗教思想―クリスチャンの慣習と論争の背景(中間時代のユダヤ教の宗教思想;終末の時代;神の国;メシヤへの希望;終末の時代における契約と律法;中間時代のユダヤ人の異邦人に対する態度)
著者等紹介
スコット,J.ジュリアス[スコット,J.ジュリアス][Scott,Jr.,J.Julius]
1934年アメリカのジョージア州に生まれる。1956年イリノイ州ウィートン・カレッジ卒。1969年イギリスのマンチェスター大学で博士号を取得。現在、ウィートン・カレッジ聖書・歴史学科名誉教授
井上誠[イノウエマコト]
1956年東京都中野区に生まれる。1979年上智大学外国語学部英語学科卒、文学士。私立明星学苑英語教諭。1985年聖契神学校卒。1988年米国ウィートン大学院卒、新約学修士。同年~鶴川キリスト教会牧師。2000年~玉川学園高等部非常勤講師(チャペル)。2002年~聖契神学校講師(牧会カウンセリング)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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