内容説明
いま、日本の家族はなぜ不安定性を増し形態を多様化させているのか。その背景にある個の自立化と家族の凝集性、貧しい住空間や遅々としてすすまぬ社会福祉などをスウェーデンをはじめ各国と国際比較し、〈人間的内実をもつ家族〉をどう蘇生させるかを探究する。
目次
第1部 いま、世界の家族は(「豊かな国」アメリカの家族はいま;イギリスの家族;スウェーデンの家族はどこへ行く;「ソビエト」家族像の変遷;近くて遠い国・韓国の家族)
第2部 日本における夫婦・親子の現在(いま、日本の家族は;日本における夫婦の現在;現代の親子;現代の老親・子;「多様化」する家族のかたち)
第3部 「豊かな社会」の貧しい生活(「豊かな社会」の階層分化と家計構造;長時間労働が家庭生活にもたらすもの;住空間の貧しさと家族・生活)
終章 現代家族のルネサンス