内容説明
考古学に“革命”を。人間の心に焦点をあて歴史を復元する新しい考古学―既存の枠組み、理論・概念に再検討を迫り、新たなパラダイムの構築をめざす認知考古学の理論と方法。
目次
序章 今なぜ認知考古学が重要なのか
第1章 変化の説明と認知
第2章 型式・技術・認知
第3章 世界観とシンボリズム
第4章 考古学者の認知
第5章 認知考古学と認知心理学
著者等紹介
松本直子[マツモトナオコ]
1968年生まれ。岡山大学文学部
中園聡[ナカゾノサトル]
1964年生まれ。鹿児島国際大学国際文化学部
時津裕子[トキツユウコ]
1973年生まれ。九州大学大学院人間環境学府博士後期課程在籍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おらひらお
2
2003年初版。刊行当初購入し、読んでいたのですが、昨日から再読。どこから読んでもよい一冊。世界と日本の編年表の違いや、日本考古学研究者の研究範囲は現在の行政区分内に収まる傾向が強いこと、小さな形態差には敏感であるが、色調は等閑視する傾向が強いことなども指摘されています。2020/04/29
Mentyu
1
認知考古学についての入門書。一口に認知考古学と言っても考古遺物から古代人の認知について明らかにする領域と、考古学者の遺跡や遺物へ対する認知を研究する領域とに別れているとのこと。自分としては実証の難しい前者よりも後者の方が考古学教育の観点から伸びしろがあるのではないかと思った。2015/04/13




