出版社内容情報
沖縄を舞台に日中が武力衝突! そこから始まる地元出身の義勇兵・渋谷賢雄の活躍を描く、国際謀略アクション小説。魚釣島で日本人が中国人民解放軍に拘束されたことを機に海自と中国軍が交戦状態に入った。在日米軍もこれに呼応。沖縄を舞台に“戦争”が勃発。民間の自警軍――琉球義勇軍に参加した沖縄生まれの渋谷賢雄は激戦を生き抜く。そして突然の終戦。東京に移った賢雄の周辺で暗躍する中国の非合法工作員〈紙の虎〉とは? やがて賢雄の元にかつての部下たちが集う。昨年、大藪春彦賞の候補にもなった国際謀略アクション、外伝「スウィッチブレード」も収録。
神野オキナ[カミノオキナ]
著・文・その他
内容説明
魚釣島で日本人が中国人民解放軍に拘束されたことを機に海自と中国軍が交戦状態に入った。在日米軍もこれに呼応。沖縄を舞台に“戦争”が勃発。沖縄生まれの渋谷賢雄も民間の自警軍―琉球義勇軍に参加し激戦を生き抜くが、突然の終戦。彼は東京に居を移す。すると、周辺を不審な輩が―。国際謀略アクション、新たな傑作誕生。スピンオフ短篇を収録し文庫化。
著者等紹介
神野オキナ[カミノオキナ]
1970年、沖縄県生まれ。1999年、『闇色の戦天使』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiseiok
30
古い革袋に新しいワイン?いや新しい革袋に古いワインかな?昭和の香りプンプン、エロとバイオレンスのミリタリーアクション、懐かしいわー。初読みですが、キャリア20年近くのベテラン作者さんなんですね。めちゃ楽しかったけれども、ど真ん中ではないなぁ。この種のエンタメであればもっとコントラストのどぎつい外連味過剰の演出が自分好み。大薮春彦作品にインスパイアされて小説書き始めたとの事、あーなるほど…と感じた。自分は大薮春彦よりは平井和正、菊地秀行よりは夢枕獏…なので。でもさ希少ジャンルだし、文庫出たらまた読みまっせ。2018/12/22
緋莢
12
何年か前の、本の雑誌社の『おすすめ文庫王国』で紹介されていて、興味を惹かれて手に取りました。尖閣諸島の一つ魚釣島に、上陸したNPO団体の日本人を中国政府が逮捕・拘束。それをきっかけに、海上自衛隊の護衛艦と中国海軍の軍艦が交戦状態に入り、さらに在日米軍も呼応する。沖縄を舞台に戦争が勃発し…というのが、序盤。ですが、この〝戦争”がメインになるわけでなありません(続く2022/04/11
kazukitti
3
先日登録した奪還者について針を振り切ったのも読んでみたいと思ってた、その針を振り切ったヤツ。エロスとバイオレンスという意味で大藪春彦賞候補は納得。ただし、かつての大藪作品よりは主人公の行動原理が徹頭徹尾自己中心なかつてのヒーロー像ではなく、平井和正・菊池秀行の流れをたどりながらもタフな主人公補正がありつつ現代人というよりは、ややオタク的思考展開と言ってもアリなナイーブさを持ってるのが大きな違いだと思う。敢えて言うなら、同作者のライトノベルレーベルでの主人公が「戦場の大人」になった姿というか。2018/11/19
nonbiri nonta
1
文庫化に伴い購入、再読。ボーナストラックとして物語の前日譚が追補された。 スリル、アクション、バイオレンス。分厚い大作だが、一気に読み来ることができるリーダビリティの高さ。 ぜひ、映像化してもらいたいけれど、それは映倫が許さんだろうなー。 一方で、日本にとっての沖縄とは、という重い問題が、沖縄出身の作者ならではの視点からつづられる。 仁木英之の文庫版開設にもある直近2018年の追悼式で沖縄の少女が語った思いを我々はどのように感じ取ればよいのか。2018/11/22
とーさん
0
50点 再読不要2023/11/19