出版社内容情報
川崎草志 真藤順丈 朱川湊人 田辺青蛙 沼田まほかる 平山夢明 両角長彦。気鋭の7名が紡ぎだす恐怖の伝播……。
長野のおじいちゃんがひとりの少年を連れて上京してきた。そこからはじまった不思議(「お正月奇談」朱川湊人)。窓から迷い込んできたのは、生首だった。私と兄と飛び回る生首。あったかな交友が始まるが……(「夜の来訪者」田辺青蛙)。――読んではいけない。でも読まずにはいられない。日常が歪む戦慄をあなたへ。稀代の7人の作家が紡ぎ出すホラー小説アンソロジー。怖いのが好きな人も、苦手な人もちょっとだけ。
内容説明
読んではいけない。でも読まずにはいられない。日常が歪む戦慄をあなたへ。稀代の作家が紡ぎ出すホラー小説アンソロジー。文芸誌「読楽」より精選!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっち
30
ホラーアンソロジー。7名のうち初めての方は3名。朱川さんの作品はらしくて楽しめたし平山さんは『ダイナー』を読んでないのでこんな話かと思って読んだけど、なんといっても沼田まほかるさんの『ひらひらくるくる』がそれはもう…!この作品をホラーに分類するのも深いし、あるフレーズがツボにはまってしまった!もう早く誰かと感想を共有したい!2018/03/07
澤水月
29
平山夢明「D-0」だけ。ものすごい虐待家庭、外も信頼できない大人…やっと混じれた男たちは明らかに犯罪集団、料理ばかり教わり…『ダイナー』の前日譚だ!作中の名や設定から分かる。夢さんマニアはこの一編だけで読む価値有り、ダイナー受賞の翌年発表。男集団で料理が大事なのはゴッドファーザーやグッドフェローズなんかのギャング映画の王道なんだな。単に家内行方不明で今読んだ。2016/07/14
のりすけ
24
ホラーアンソロジー。バラエティ豊かで、なかなか面白かった。「夜の来訪者」が特によかったかな。「クライクライ」の、どないしたらよろしおまんねん?な話運びも好き。2021/06/30
Yu。
22
“ホラー”という枠だけでは収まらない様々なジャンルが詰め合わさった七つの短編集。今回のお気に入りは、そのノスタルジックにして戒め的な良さはまさに現代版まんが日本昔ばなし 朱川湊人「お正月奇談」。あまりに滑稽過ぎて笑ってしまうも最後の一打がこれまでの気分を一掃させる 田辺青蛙「夜の訪問者」。なんて事のない物語なのになぜだか読後にゾワリ感が残る 沼田まほかる「ひらひらくるくる」。2017/12/06
のぼる
20
朱川さんとまほかるさんのが入ってる、ラッキー!と、テンション高く購入。一話目を読んだところで登録しようとしたら、3年半前に読んでるやん!トホホ、またやってしまった。 でも、全部楽しく読めました。3年半も経つと、記憶はほぼ無く、新鮮に読むことが出来ます。これって、普通ですよね?違う?2019/07/27