出版社内容情報
浅見は奇妙な事件の解決を依頼される。一家心中から生還した女性が、幽体離脱で犯人の姿を見たと訴えているらしい。自殺?殺人?
熱海市・網代の作家・内田康夫の仕事場に、浅見光彦が訪ねてきた。二人で近くの月照庵へお茶に行くと、品のいい和服の女性に姪を助けて欲しいと頼まれた。熱海の和菓子店芳華堂の娘がその姪で、父母がワインで毒殺され、自分も一度死にかかった、という。その幽体離脱体験で、犯人の後ろ姿を見たというが、警察は自殺として信じてくれない。事件の源、京都・宇治へと、浅見はソアラを駆る…。
【著者紹介】
1934年、東京生まれ。80年『死者の木霊』で作家デビュー。『後鳥羽伝説殺人事件』っで初登場した浅見光彦は国民的人気の探偵に。著作は浅見光彦シリーズのほかに、<信濃のコロンボ>竹村警部シリーズ、警視庁岡部刑事シリーズなど多数。
内容説明
熱海の和菓子店・芳華堂で一家三人が変わり果てた姿で発見された。生存は絶望視されたが、娘の一恵だけは一命をとりとめた!警察は借金苦の一家心中と結論づけるも、一恵は納得がいかない。なぜなら瀕死状態の際、幽体離脱をして、犯人の姿を見たのだから…。一方、浅見光彦は推理作家の内田康夫と訪れた和菓子店・月照庵の女将から姪の一恵を助けてほしいと事件解決を依頼される。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。80年、『死者の木霊』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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がたやぴん
38
シリーズ52。「ぼく」目線で書かれた文章から始まる。やっぱり軽井沢のセンセだったか。タイトルの「紫の女」から事件を紐解いていく。トリックメインではなく証言から犯人に迫る。警察はその証言から事実誤認へと向かうが光彦には全貌が見えており証言は容疑者の無罪を示すものとして捉える。【今回のヒロインとは、将来深い関係になるとは思えない。】2015/04/21
Taka
32
浅見光彦シリーズ。京都の老舗菓子店を巡り事件が展開していく。今回もスッキリ解決。2019/10/17
まり
7
図書館本。今回は幽体離脱かも?と言う所から始まる事件で、なかなか突飛な発想だったけど…ちゃんと裏付けがあって安心したような…ちょっと残念なような…。今回のヒロインは久しぶりに喜怒哀楽が激しい感じだった。思い込みも激しい方だった。でも事件はスッキリ解決の気持ちいい終わり方だった。2023/06/11
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