内容説明
横浜の浄水場に水道局員・早島敏男の死体が浮かんだ。早島は以前、公害問題が絡んだ岐阜の水道事業を担当していたため、怨恨による殺人の線が浮上する。が、間もなく新婚だった早島の仲人役を務めた老学者・酒井省三も、三重県・種生で死体となって発見される。酒井は兼好の研究旅行の途中で、その手にオセロの石を握りしめていた。彼を敬愛する鎌倉の郷土誌編集者、石神明子の必死の推理行が始まった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
17
メインキャラは、歴史研究&オセロゲーム好きなリタイア役人。役所勤めをしていた頃の女性の部下を、水道局員の男性とマッチングさせ、市の厚生施設で結婚式を挙げてやることに。ところがこの新郎、新婚早々、浄水場で死体となって浮かび上がる。新婦に対して責任を感じながら、事件について調べる一方、歴史研究の資料集めの旅の途中で元役人も殺害され…。ここで探偵役がバトンタッチ。元役人に吉田兼好関連の執筆を依頼していた女性編集者が、ミステリアスな手がかりを元に推理を働かせる。オセロの石と吉田兼好スパイ説。なかなかの凝り様。2024/12/05
如月光子
1
横浜旭区水道局汚職事件 旭区白根